“紀州のドンファン裁判”「悔しかったら破れ!」家政婦の供述調書に“冷え切った2人の関係性”弁護側は調書の信ぴょう性を疑う
◆「女性の発言も疑問視」
野崎さんが須藤被告に離婚届を突きつけ「破ってみろ」などと激怒した、という出来事についても日付の記載はなく、やはり男性検察官は弁護人の追及に「覚えていない」と繰り返した。 一方、離婚届の場面をめぐっては、家政婦の女性は実際に破ったのかどうか見ていなかったはずだが、周囲に「破った」かのように話していたことが明らかになったほか、女性がマスコミに「2階の寝室に覚醒剤があったらしい」などと事実ではないことを話していたことも判明。 こうしたことから、弁護側は「女性の供述調書の信憑性」について疑問を呈したのだった。審理の途中、検察官が弁護人の尋問に何度か異議を申し立てる場面もあり、法廷は終始、緊張感で包まれた。 この日の須藤被告は、弁護人となにやら小声で話す場面が目立ち、時折リラックスした表情も見られた。家政婦の女性の調書をどう受け止め、この日の審理をどう見届けたのだろうか。次回の裁判では、「紀州のドン・ファン」の知人で、「交際クラブ」の経営者が出廷する。