『金色のガッシュ!!』作者、年賀状の「旭日旗」批判に大反論…思い出される韓国版『鬼滅の刃』デザイン変更の悪手
韓国ファンから人気漫画家に寄せられた「旭日旗」批判への対応が注目を集めている。 漫画『金色のガッシュ!!』などで知られる漫画家の雷句誠氏が、1月5日、Xを更新。韓国のファンから「旭日旗を連想させるイラスト」の削除や謝罪を求める声明文が寄せられたことを明らかにした。 【写真アリ】韓国ファンから抗議がきた年賀状のデザイン そのイラストは「ガッシュ」のキャラクターを描いた年賀状で、1月1日に雷句氏がXに投稿したもの。背景には日の出を思わせる黄色のデザインが施されている。 1月4日に「金色のガッシュ韓国ファン一同」名義でXに投稿された声明文では、このデザインが《旭日旗を連想させる》《旭日旗は単なる模様ではなく、日本帝国主義と軍国主義を象徴する》として、雷句氏に対し謝罪、作品の撤回と修正を求めている。 これに対し雷句氏は、《この年賀状のイラストは日本の読者に向けて、おめでたい雰囲気の年賀状を届けたくて描いた。ということです。韓国の方々に不快感を与えるために描いたのではありません。ハッキリと言っておきます》と、旭日旗を描いたものではないと説明。 そして、《もちろん旭日旗に関する表現はこれからも注意いたしますが、今回の謝罪や絵の削除といった要求には応じられません》と、きっぱりと要求を拒否した。 雷句氏はさらに、同様のデザインはほかにも多数存在し、《この声明文の要求を受け入れ、絵を削除したならば、世界中で絵を描く人たち全てがこの日の出の表現が描けなくなります》と説明。 《よく「萎縮」の種を作ると表現ができなくなると言いますが、まさにそれの種になるのではないでしょうか?このように私一人の問題ではなくなってしまいます》との危惧を綴っている。 Xではこの件について、 《理路整然と、毅然とした対応とって下さった雷句誠先生本当ありがとうございます》 《これはただの言いがかりですね。無視ではなく抗議の姿勢を示すことも大切だと思います》 と、雷句氏の対応を支持する意見が多数みられる。また、過去の “同様の件” について触れる声も多い。 《旭日旗に見えるクレームで、鬼滅の刃のたんじろの耳飾りの模様変えちゃったんだよね… あれ重要アイテムだから年賀状の背景どころじゃなく変えちゃいけなかったと思うんだけどな…》 大ブームを巻き起こした『鬼滅の刃』は韓国でも大人気となり、2021年には映画が公開されている。しかし、主人公・炭治郎の耳飾りのデザインが旭日旗に似ているとの指摘があり、別のデザインに修正された経緯がある。 《『鬼滅の刃』の炭治郎の耳飾りが韓国向けに修正されましたが、そうやって韓国の差別的言いがかりに迎合を重ねたことで、「旭日旗への抗議は正しい」と勘違いさせてしまった。集英社ほかの関係者は、明白に判断を間違った。「だったらこの作品は韓国では流通させません」と突っぱねるべきだった》 1月6日にXに投稿されたこのポストは、7日の時点で約500万のインプレッションと、10万近くの「いいね」を集めている。 外務省のHPでは、旭日旗についての「我が国の基本的立場」が説明されている。 《旭日旗の意匠は日章旗同様、太陽をかたどっており、大漁旗や出産・節句の祝い旗等、日本国内で現在までも広く使用されているものであり、特定の政治的・差別的主張である等の指摘は当たらない。 政府として、韓国を含め国際社会に向けて、旭日旗の掲示が政治的宣伝にならないという考えを累次の機会に説明しており、今後ともそうした説明を継続していきたいと考えている》(2021年、加藤官房長官記者会見より) 的外れの批判には毅然とした態度を――。