青学大・佐々木「4冠狙う」 明治神宮大会、20日開幕
第55回明治神宮野球大会は20日、各地区を勝ち上がった高校10校、大学11校が参加して神宮球場で開幕する。19日は開会式が東京・渋谷区の明治神宮会館で行われ、10月24日のドラフト会議で広島からドラフト1位指名を受けた青学大の主将、佐々木泰内野手(4年、写真)が「大学4冠」に向けて決意を語った。 昨年のリベンジ 昨シーズンの忘れ物を取りにいく。青学大・佐々木主将が大学4冠に向けて「(青学大の)神宮大会優勝が一度もない。自分たちの代で達成できるように」と意気込んだ。 大学4冠とは春、秋の各リーグ戦、6月の全日本大学野球選手権、11月の明治神宮大会を制覇することを指す。東都大学リーグに所属する青学大は昨季、春、秋のリーグ戦、全日本を制したが、神宮大会で慶大に0-2で敗れ、4冠をあと一歩で逃した。今季もすでに3つを制覇した同大学にとって、残すは神宮大会のみ。2008年の東洋大以来、史上5校目の快挙に向けて舞台は整った。 福岡大と日体大の勝者とぶつかる22日の初戦を前に、追い風も吹く。今秋リーグ戦途中で右手人さし指のひびにより、負傷離脱していた西川史礁(みしょう)外野手(4年)が、今大会から復帰する見通し。ロッテから1位指名を受けた主砲の復帰は朗報だ。この日、開会式に出席した西川は「順調に回復している。任されたところでベストなパフォーマンスを出せるように」と語った。 東京六大学野球秋季リーグを制覇した早大をはじめ、ライバルは多い。「打倒・青学大でくると思う。そこをしっかり勝ち切れるように」と佐々木主将。偉業を成し遂げ、有終の美を飾る。(児嶋基)