元阪神、三菱重工West・北條 無安打で初戦敗退「悔しい」 DeNA・ドラ1竹田にエール
「社会人野球日本選手権・1回戦、日本製鉄鹿島2-1三菱重工West」(3日、京セラドーム大阪) 1回戦が行われ、三菱重工West(兵庫)は日本製鉄鹿島(茨城)に1-2で初戦敗退。元阪神の北條史也内野手(30)は「3番・二塁」で日本選手権初出場を果たしたが、3打数無安打に終わった。その他では三菱重工East(神奈川)、JR西日本(広島)が2回戦に進出した。 無念さ漂う北條の表情が一発勝負の重みを物語っていた。「チャンスを作ることができなかった。悔しいです」。無安打で自身初となる日本選手権が終了し、社会人1年目のシーズンが幕を閉じた。 1点を追う三回1死一、二塁では左飛に倒れ、六回先頭でも左飛で凡退と快音を鳴らせず。ただ、八回1死二塁では内角球が左肘のエルボーガードをこすって死球を獲得。球審に自己申告して執念の出塁を果たした。「体力も全部使い切る。負けたら終わりなので」とプロとは一味違う緊張感の中、30歳が泥くさい姿勢でチームを鼓舞した。 7月の都市対抗とともに、社会人2大大会を1年目から経験。トーナメント形式のため、1試合のプレッシャーはプロよりも大きいという。「社会人の面白さを実感できた。全国でも勝てるように」と2年目に向けて闘志を燃やした。 DeNAに1位指名された竹田祐投手(25)は6回5安打2失点。北條はプロの先輩として「年齢的には遅いかもしれないですけど、一年一年、力を出し切って。後悔してほしくない」とエールを送った。