「ユウキのシートが欲しかった」2021年途中からルーキー角田裕毅をサポートしたアルボン「奇妙だった」リザーブ当時の心境を吐露|F1
角田、そしてアルボンは2021年当時お互いについてどう語っていたのか
2021年当時、角田はアルボンについて『DAZN』を通じて「マルコさんがアルボンに“ユウキの手伝いをしてくれ”って言ったのがきっかけで、アルボンが手伝ってくれるようになった」と述べている。 「どっちかというと(アルボンは)先生というよりはパートナーという感じで、アイデアやオプションを増やしてくれる。あとは新しいコースがどのような感触だったのか彼から経験として聞けるので、心構えにもなりますしすごく助かっている」 一方、当時のアルボンも角田の補佐を務めながら、若手がF1に順応することの難しさに理解を示している。『DAZN』に対して次のように語っていた。 「F1のデビューシーズンは大変だと思うよ。F2から大きなステップアップとなるし、環境も全く異なるもの。だから、僕の経験が参考になると思ったんだ。ドライビングだけでなく、ユウキが効率的に学ぶためのアドバイスをしているよ」
「ユウキはチームとのコミュニケーションで、以前より明確に自分の意思を伝えるようになった。その主導権を握るようになったし、チーム無線でも走行中の状況をしっかり説明して、どうチームにフィードバックして調整すべきなのかを意識している」 「チームの仕事をより効率化させることが重要なんだ。ユウキはそれができるドライバーになりつつある。リーダーシップも育っているね」 「ユウキはどんどん良くなっているし、効率よく学んで成長している。彼の姿を見ていると(レーサーとして)長く活躍できるだろうと思っているよ」
2022年と2023年はウィリアムズとアルファタウリで、競うようになったアルボンと角田。両者は2024年もそれぞれのチームで戦うことになる。 アルボンにとってはシートを失っていた2021年時点で、後輩の角田に対し“奇妙だったと思う”と口にするほど、複雑な思いがあったことは確かなようだ。 だがその後は異なるチームのウィリアムズに移籍しても、アルボンと角田はトラック内外で良好な関係を築いている。
【関連記事】
- ●【動画】最終戦アブダビGPでフェルスタッペンが年間19勝目!角田裕毅は粘りのワンストップ作戦で8位&ドライバー・オブ・ザ・デイ初選出|F1
- ●【コラム】「フェルスタッペンが圧倒的だった2023年…新シーズンの勢力図はどう変化する」|F1解説 ムッシュ柴田のピットイン
- ●角田裕毅、2023年のラップリード周回数は5周で8位…トップは桁違い1003周の王者フェルスタッペン|F1
- ●角田裕毅「1個しかない…フランツにあげちゃった」アブダビGPのトリビュートヘルメットは恩師トスト氏の手元に|WEDNESDAY F1 TIME
- ●2024年のスプリントレース6戦は中国、マイアミ、オーストリア、アメリカ、サンパウロ、カタールで実施…『F1』が正式発表|F1