【Q4】薄毛の毛根は死んでいる? 白髪は抜くと増える?
オヤジの皆さま、最近、髪のボリュームが気になっていませんか? 忍び寄る薄毛の影に、日々不安を抱えている方も多いかと。そこで、薄毛にまつわる疑問を掲げ、「Dクリニック東京」を訪問。小山院長に答えていただきました。
A.薄毛でも毛根は生きています。白髪は立派な毛、抜かずに切るのがいいですね
なんだか髪型が決まらない。そういえばおでこが広くなってきた……? 鏡に映る自分の姿を見るたびに、ついモヤモヤしてしまう読者諸兄も多いかと。最近、気になり始めた生え際の後退や髪のボリュームの減少を、見て見ぬふりで放置するなんて、デキるオヤジとは言えません。 まずは、薄毛にまつわる疑問を解消して、自分なりの対処法を見出したいところ。そこで、薄毛治療の総合クリニック「Dクリニック東京」の小山太郎院長に教えていただきました。
Q.薄毛の毛根は死んでいる? 白髪は抜くと増える?
── 薄毛の「毛根は死んでいる」と言いますが、本当ですか? 先生 薄毛を「毛根が死んでいる」と表現するのは、間違いです。波平さんのように加齢による薄毛でツルツルになっても、実は毛根は生きています。薄毛は、以前なら1つの毛穴から太くて元気な毛が2、3本生えていたのに、男性ホルモンの影響で細く短い毛に変わってすぐに抜けてしまう状態です。 しかし、たとえ毛根が生きていたとしても、産毛のような毛が抜けては生えてを繰り返すだけで、太く長く成長する毛を作り出せなければ意味はありませんよね。そのように十分な毛を作れないほど毛根が弱ってしまったら、現代の医学や薬の力をもってしても、増やすには限界があります。早くに治療を始めたほうが理想のゴールに近づきやすいです。
薄毛を元気な毛に戻すには「ミノキシジル」という成分が配合された発毛剤が有効です。市販薬なので薬剤師がいるドラッグストアでも購入できます。この「ミノキシジル」は男性ホルモンに作用するのではなく、木でいう根元である毛根に働きかけ、髪の毛を今よりも太くて長持ちさせる成分。男女を問わず、加齢による薄毛を改善する働きがあります。 男性の場合は、この発毛剤と合わせて、抜け毛の原因であるジヒドロテストステロンという男性ホルモンを抑える内服薬、フィナステリド、もしくはデュタステリドを用いるのが、標準的な発毛医療になります。 ── 薄毛を治療したいなら早いほうがいいと言うことですね。では、白髪が黒髪に戻る治療はありますか? 先生 何らかの理由で、髪の毛の色素を作る細胞の能力が一時的に弱まっている場合は自然に戻ることもありますが、基本的には戻りません。また薄毛のように、黒髪に復活させる薬も今のところはありません。