アマゾン下請け配達員がスト決行 全国初か、契約打ち切り巡り
長崎県を拠点として通販大手アマゾンジャパンの商品を扱うフリーランス(個人事業主)の配達員ら約20人が8日、ストライキを決行した。配達員が契約している埼玉県の2次下請け会社への業務委託を、1次下請け会社が一方的に打ち切るのは不当と訴えている。2次下請けは長野県塩尻市、福岡市、大分市にも配達の拠点があり、打ち切りにより約200人が仕事を失う可能性がある。 【写真】アマゾンの配送センターの内部
労働組合「東京ユニオン」によると、アマゾンジャパンの荷物を扱う配達員によるストは全国で初めてとみられる。 ストは当初、無期限の予定だったが、8日のみとなった。スト参加者は8日午前、長崎市内で集会を開催。40代の男性配達員は「配達量が契約の倍近くなっても必死に働いてきたのに、なぜ突然切られなければいけないのか」と憤った。 アマゾンジャパンは「配送に対する影響は見込まれない」としている。 配達員らは団体交渉を要求してきたが、1次下請け側は、フリーランスの配達員とは直接契約を結んでおらず、団交に応じる立場にないとして拒否した。