【京都で食べたい洋食】濃厚な旨み!黒いオムライス&定番洋食プレート
京都ならではの絶品満腹口福アドレスから、老いも若きも、旅行者も、地元人も、みんな大好きな洋食を紹介。今回はイタリア料理店の新機軸「洋食とワイン Ao」。 【写真】京都の正統派洋食店へ
京都のイタリア料理店「Lino」の新展開として昨年5月にオープンした「洋食とワイン Ao」。 「家庭でもおなじみの洋食に挑戦したくて。料理人が厳選素材を使って作ったらこんなにも違うのかってところを味わってください」と、オーナー・岩井永吉さん。 イタリアのソーセージ・サルシッチャを使ったナポリタンやフォアグラのソテーをのせたハンバーグなど、イタリア料理やフレンチの食材や技法を用いた変化球洋食も勢揃い。 「北海道産生雲丹をのせた黒いオムライス・雲丹の濃厚リゾット」は、ビジュアルからインパクト大。イカスミでコクを出したふわとろのオムレツと雲丹入りのトマトクリームリゾットはそれぞれで食べても一緒に食べてもおいしく、さらに生雲丹をトッピングし、パルミジャーノレッジャーノを添え、濃厚な旨みが押し寄せる。 昔ながらの町の洋食店の中には、シェアをせず、一人でひと皿をいただくスタイルの店も多いが、こちらは、店名に”洋食とワイン”とあるように、お酒を飲むながら、みんなでアラカルトを分け合いながら楽しむことも。人数に合わせて量の調整や、希望があれえば取り分けてサーブもしてもらえる。
「新生姜のポテトサラダ 鯖の燻製ミルフィーユ」や「魚介のカルピオーネ(イタリア風南蛮漬け)サラダ仕立て」など、一手間、二手間かけた前菜も充実していて、メインにたどり着く前に、ついついワインの杯が進んでしまう。
週末と祝日はランチ営業も行っていて、ランチコースもあり。 メインは3種類から選べ、黒毛和牛100%ハンバーグと天使の海老フライ1尾と雲丹クリームコロッケを盛り合わせた「アオの大人のランチプレート」が一番人気だそう。マルサラ酒で甘みとコクを出したデミグラスソースは、黒毛和牛100%ハンバーグにかけるだけでなく、ハンバーグ種にも混ぜ込むことで、食感を柔らかく、旨みを閉じ込めたり。海老フライに添えたタルタルソースは西京味噌やセミドライトマトを混ぜて深みをプラスしたり。クリームコロッケはベシャメルソースに雲丹を混ぜ、ワインに合うリッチな味に仕上げたり。王道洋食メニューにも隠れた技を効かせ、高まるスペシャル感。老舗洋食店とはひと味違う楽しみ方ができる大人の洋食店だ。
烏丸御池「洋食とワイン Ao」 住所:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町73 営業時間:12:00~13:30LO(土日祝のみ)、17:30~21:00LO 定休日:火曜、水曜不定休 TEL. 075-253-6089 TEXT BY JUNKO AMANO 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント