佐藤琢磨、9番手でインディ500予選2日目に駒を進める。トップ3はペンスキーが独占
5月18日、第108回インディ500の予選1日目が行なわれ、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は9番手で、上位12台のグリッドを決める予選2日目に臨むことになった。 【リザルト】第108回インディ500:予選1日目 インディ500の予選は、1台毎に連続4周のタイム計測を行ない、その平均速度を競う”アテンプト”によって競われる。各車が最初のアテンプトを終えた後は、保持している記録を放棄して優先的にアテンプトに臨むか、コースインの優先順位は低いものの記録を保持したまま更新を目指すかを選んで2回目以降のアテンプトに臨むことになる。 くじ引きで決まった順にアテンプトを行なっていく中で、速さを見せたのはチーム・ペンスキー勢。2番目にアテンプトしたスコット・マクログリンがタイムシートのトップに立つと、9番目にアタックしたウィル・パワーが233.758mphでそれを上回った。 その次にアタックしたジョセフ・ニューガーデンも3番手に続き、結果的にこの3台が予選1日目のトップ3となった。 一方でシボレー勢には何人かがトラブルによりアテンプトを中断せざるを得なかったことも気になるところだ。 佐藤は最初のアテンプトで232.140mphをマークし12番手となると、ライバルたちのアテンプトが落ち着いた現地時間15時30分すぎにセカンドアテンプト。3周目に挙動を乱すシーンもあったが、渾身のアタックで232.473mphまで記録を更新。9番手までポジションを上げた。 予選終盤のサプライズは、1回目のアテンプトでクラッシュを喫したリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)が11番手に飛び込んだことだ。マシンを直したチームの努力に応えるように、最終的に232.419mphを記録。予選2日目に駒を進めた。 この結果により、13番手のコルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)から30番手のピエトロ・フィッティパルディ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)までのスターティンググリッドが確定した。 予選2日目には、12台で争われるトップ12、さらにそこでの上位6台によるファスト6によってポールポジションが決定される。 また、2022年のインディ500ウィナーであるマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)、キャサリン・レッグ(デイル・コイン)、ルーキーのノーラン・シーゲル(デイル・コイン)、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の4台は、グリッド最後列と予選落ち1台を決めるラストチャンス予選に臨むことになる。