ナイキ、ジョン・ドナホーCEOが10月13日付で退任 後任には退職したベテランが復帰
業績鈍化に苦しむ王者ナイキ
スポーツ分野で圧倒的な売上高を誇る王者ナイキだが、最近は業績が鈍化している。24年5月期決算は、売上高が前期比0.3%増の513億6200万ドル(約7兆1906億円)、EBIT(利払前・税引前利益)は同5.6%増の65億3900万ドル(約9154億円)、純利益は同12.4%増の57億ドル(約7980億円)だった。
なお、四半期ベースで見ると、24年3~5月期(第4四半期)の売上高は前年同期比1.7%減の126億600万ドル(約1兆7648億円)、EBITは同37.4%増の16億7300万ドル(約2342億円)、純利益は同45.5%増の15億ドル(約2100億円)とアナリスト予想を下回る結果に。これを受け、同社は25年5月期の見通しを下方修正した。
市場はこうした決算内容を嫌気し、ナイキの株価は決算発表の翌日、前日比20.0%安の75.37ドル(約1万551円)に下落。しかし、今回の人事を受け、19日の時間外取引では一時同10.2%高の89.25ドル(約1万2495円)を付けた。