52年ぶりの金メダルを目指す日本男子バレー、パリ五輪で勇退する名将が説く『勝敗のカギ』
7月10日、バレーボール男子日本代表が都内で囲み取材に応じ、キャプテンの石川祐希は「チームで金メダルを目指す」とパリ五輪の具体的な目標を宣言した。 【PHOTO】パリ五輪へ出場するバレーボール男子日本代表の“爆笑”壮行会! 石川は視線を真っすぐに向け、「このチームでどれだけいい成績を残せるか。金メダルを取れるかということが、すべてだと思っています」と静かに語り、52年ぶりの金メダル奪還に闘志を燃やした。 絶対的エースが不退転の決意を述べた後、フィリップ・ブラン監督は「選手が高い目標を持つということは素晴らしいことですし、その金メダルという目標には私も同意します」と頷いた。 「史上最強」と謳われている現在の日本男子バレーは、世界ランクを一気に2位にまで上げ、先日のネーションズリーグ(VNL)では過去最高となる銀メダルを獲得した。五輪前哨戦で確かな結果と自信を手に入れたチームには、メダル獲得の期待が寄せられるのは自然な流れだといえる。 果たして、その実現の可能性はどれほどか。指揮官は「まだやるべきことは残っている。やはりチームは常に成長し続ける必要がありますし、トップにいったとしても、そこに居続けるためにスキルであったり、常にやることは考えてある」と前置きしたうえで、「世界でも5、6チームが五輪でメダルを取ろうと同じような気持ちでいると思う。難しいかもしれないですけど、前回の大会でメダルを取ったことで高い確率で、そのゴールにたどり着けることを示せた」と語り、慎重な言葉の中にもVNLでの銀メダルは監督自身にも大きな手応えと自信を与えたようだった。 ブラン監督は「試合に勝つというのは52%の得点を少なくとも取らなければ勝てないので、やはりその小さな数字の小さな差であると思います。最後にものを言うのは、それぞれの細かいところへの意識の差だと感じています」と言及。VNL決勝で敗れたフランス戦だけでなく、大会を通してサーブやレシーブなど相手より拾い切れなかった細かい部分を詰め切ることが、52年ぶりの覇権奪還のカギだと説いた。 2017年から日本代表でコーチを務め、21年東京五輪後に監督に就任したブラン氏はパリ五輪後に勇退がすでに決定している。「日本人の一番ベストなクオリティを伸ばし、足りないところを強化していくことを考えて取り組んできた。さらに良いタレントが出てきた時には、すぐにチーム内に入れて融合を図った。そういったことが実を結んで、いま世界2位にまで上り詰めた」と、約7年間育て上げた代表チームを感慨深く振り返ったフランスの智将は、集大成として母国で最後の大仕事に臨む。 取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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