中国料理通が愛す「あの一皿」大阪・京都で何度も訪れる名中華の一品3選
中国料理通の方々が、一度ならず二度三度、通い続けているお気に入りの店はどんなところでしょう?肩肘張らずに、気軽に訪れることのできる中国料理の店で、お気に入りの一皿をおすすめコメントとともに教えていただきました。
中国菜 香味(ちゅうごくさい しゃんうぇい)[大坂・西天満]|門上武司さん(食関係の執筆及びプロデューサー)のおすすめ
■香ばしいおこげ。餡が絶妙 新鮮な中国野菜の旨みを引き出す郷土料理が評判。「街中華の雰囲気を漂わせながら中国各地の郷土料理を味わえます。ぜひ注文してほしいのがおこげ。ご飯を乾燥させてから香ばしいおこげにし、酢の効いた野菜と豚バラの餡をたっぷり上に。マッチングの妙に魅せられます」 【中国菜 香味】 大阪府大阪市北区西天満3-6-15 池田ビル 営業時間/11時30分~14時、18時~21時 30分(ともにL.O.) 定休日/日曜、祝日ランチ 「おこげ」1,870円、昼950円~、夜コース7,700円~
八楽(はちらく)[京都・祇園]|マッキー牧元さん(タベアルキスト/食ジャーナリスト)のおすすめ
■滋味溢れる鶏の甘酢六三(ろくさん)風 品よく優しい味わいの京中華を受け継ぐ店。「酢豚の鶏バージョン・鶏の甘酢六三風は、むちむち鶏肉の滋味溢れる料理。ふっくら卵で蟹や野菜を包む蟹玉やパラパラの焼飯は〝必食〟のひと皿。ひとりでも気のおけない友人とも、気軽に京中華をじっくり楽しめる街の名店です」 【八楽】 京都府京都市東山区上弁天町428-5 営業時間/12時~13時30分、17時~21時(ともにL.O.)※昼は要予約 定休日/月曜 「鶏の甘酢六三風」1,700円、「焼飯」1,200円 ※昼は要予約
広東御料理 竹香(たけか)[京都・祇園]|門上武司さん(食関係の執筆及びプロデューサー)のおすすめ
■唯一無二の味、鶏甘酢かけ 創業は1966年。祇園新橋のたもとで、香辛料控えめな花街中華を守ります。「いわゆる京中華の流れを継承する店です。焼豚や酢豚など王道の中国料理のほか、ねぎの香味が効いたあっさり風味、あと味すっきりの鶏甘酢がけも唯一無二の味わい。何度も訪れたくなります」 【広東御料理 竹香】 京都府京都市東山区新橋通大和大路東入ル二丁目橋本町390 営業時間/17時~21時 定休日/火曜 「鶏甘酢かけ」1,045円、コース4,400円~、アラカルト550円~ 撮影=前川明範 編集・文=吉岡博恵(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年5月号