これぞ“古き良き軟鉄一枚物“の感触!キャロウェイ『Xフォージド スター アイアン』
独特なソールで刺さりなし!抜け感良し!
ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは7番、シャフトは「N.S.PRO 950GH neo」でフレックスSです。掲載数値はすべて実測値となります。 クラブ重量が418.0グラムと「やや重め」ですが、クラブ長さは36.75インチと「やや短く」、スウィングウェイトがC9.2と「小さい」ことから、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが266万g・㎠に抑えられています。計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが42m/sくらいのゴルファーにとってタイミング良く振り切りやすくなっています。 ヘッド形状はプロモデルらしく全体的に「やや小ぶり」ですが、オーソドックスな形状で構えやすく、キリッとしたシャープな顔立ちです。アドレスではストレートなリーディングエッジと丸みのあるトップラインで、日本メーカーのような球を包み込むイメージが出ています。
実際に試打したところ、やや小ぶりなヘッドではあるものの、フェース面のヒール側の高さが低いので、ライ角がアップライトに感じます。試打シャフトは軽量ながらも適度に「しっかりとしたハリ」があり、ダウンブローに打ち込むようなスウィングとも相性が良いです。 一般的な7番アイアンよりもクラブ長さが1/4インチ短い設計になっていることで振りやすく、ミートしやすい感覚があります。さらに前モデルと同様に、リアルロフト角29度のストロングロフト設定が特徴で、飛距離性能を求めた設計にしていることが分かります。 ソールのバウンス角が5.5度と大きく、ダウンブローに上から打ち込んでもソールの抜けが良く、夏のラフからのヘッドの抜けの良さも期待できます。
本格派のツアーモデルほどではないですが、やや小ぶりなヘッドでヘッドのネック軸回りの慣性モーメントがやや小さく、ヘッドの操作性が高いのでインテンショナルに弾道を操作しやすいです。 打感は軟鉄鍛造特有の気持ちのいい感覚が手に伝わってきました。他の軟鉄好きのゴルファーにも打ってもらいましたが、ヘッドスピードが遅めのゴルファーはストロング設定の影響からか、フェアウェイからは球が上がりにくかったようです。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年7月16日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より
週刊ゴルフダイジェスト