【高校野球】準決勝で敗退も1年生4人がハマスタの空気感を味わった横浜 夏に向けてこの上ない収穫
1年生に頼るのではない。あくまでも底上げ。ベンチ登録20人で戦う夏へ向け、チーム力アップは、猛暑を勝ち抜く上で欠かせない。夏は3年生の思いの「差」が勝敗を分ける。激戦区・神奈川の厳しさを知り尽くす村田監督だからこそ、「育成」と「結果」を両立させてきた。夏は堂々の第1シードである。 甲子園出場をかけた夏本番まで約2カ月半。横浜高は昨夏、慶應義塾高との決勝で2点リードの9回表に逆転3ランを浴び、3年連続出場を逃した。この日の準決勝は、昨年7月26日以来となる、横浜スタジアムでの公式戦だった。「1年前のことなので、思い出すときついので、あえて意識しないようにしています」。夏の悔しさは、夏でしか返せない。村田監督は努めて、感情をグッと抑えていた。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール