「俺、もう辞めるわ」…安倍元首相に「国士」とまで言わしめた葛西敬之を退任寸前まで追いやった壮絶な「ネガティブ・キャンペーン」
「俺、もう辞めるわ」
この手の新聞や写真はJRの部課長クラスや駅長にまで届いたというから、大きな騒ぎになった。黒野はあくまで葛西は毅然と振る舞っていたという。が、実のところはそうでもない。先のJR東海関係者はこうも言った。 「旧動労の連中は夕刊フジ風のタブロイド判の新聞に仕立て、名古屋や東京にあるJR系ホテルの部屋にポスティングして回ったり、駅周辺の壁に貼ったり、果てはJR東海社員の家族の勤務先にまで新聞を送りつけていました。そのうちJR東海社内に盗聴器が仕掛けられていることがわかり、葛西さんが参ってしまいました。ついに『俺、もう(会社を)辞めるわ』と弱音を吐いてしまった。あろうことか、そう話している会話まで盗聴され、『葛西がついに退任を決意』なんて調子で、それが流されたことまでありました。あの強気の葛西さんがそこまで参ってしまうのですから、想像を超える激しい攻撃でした」 『不倫スキャンダルで窮地に陥った葛西を救った”東大時代の友人”…「極左の過激派」が潜む労働組合をも圧倒する驚異的な「人脈」』へ続く
森 功(ジャーナリスト)
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