愛車のスペアキー、持ってますか? 合鍵は簡単に作れるのか?
以前は簡単に作れたけれど……
新車でバイクを購入すると、大抵は鍵(キー)が2~3本ついてくるので、1本は普段使いに、もう1本をスペアキーにしている方が多いでしょう。しかし中古車を手に入れたら鍵が1本しかない場合もあり、もし紛失したら一大事です。それに備えて合鍵(スペアキー)を作っておくことがオススメです。 【画像】「えっ…!」これが最新バイクの「最新キー」です(10枚)
しかしバイクのスペアキーはどうやって作れば良いのでしょうか? 昔からある一般的な両面キーなら、ホームセンターなどの“合鍵コーナー”で、短時間で比較的安価(数百円~数千円)で作ることができます。 ただし、基本的には純正キーを元にして製作するため、純正キーを持参する必要があります。中古車の場合は純正キーではなく複製したキーの可能性もありますが、それだと合鍵コーナーでは製作を断られるケースもあります。 また、近年増えてきた、両端がギザギザではなく、表面を波型に削ったウェーブキー(ホンダ車に多い)は、ホームセンターの合鍵コーナーでは作れない場合もあります。
さらにスペアキーの製作が困難なのは、盗難抑止の「イモビライザーキー」です。イモビライザーキーは、キーに内蔵したICチップに書き込まれたIDデータを車体側のECU(エンジン制御ユニット)が読み込んで照合し、IDデータが合致すればエンジンが始動できるようになる盗難抑止システムです。そのため物理的な形状を複製しただけのスペアキーでは、鍵穴に刺してONの位置に回すことはできますが、エンジンはかかりません。
イモビライザーキーは、ディーラーか鍵専門業者で製作
そこで、イモビライザー付きのキーや特殊な形状のウェーブキーのスペアキーを作るなら、まずはバイクメーカーの正規販売店(ディーラー)に依頼することが得策です。その場で製作するのではなく、メーカー発注になるため数日から数週間かかりますが、いわゆる“複製”ではなく純正キーそのものなので、使用感もルックスも問題ありません。 他にも、鍵専門業者に依頼する方法もあります。最近はイモビライザーキーやウェーブキーに対応できる専門店が増えています。ただしイモビライザーキーのICチップを作るためには、車両側のECUとの照合が必要になるためバイクで店舗に行く必要があり、製作費自体も相応に高額(数万円~)になります。 とはいえ、業者によっては即日対応できる場合もあるので、正規販売店(ディーラー)より早く手に入るメリットがあるかもしれません。 そしてバイクでも増えつつある「スマートキー」は、対応できる鍵専門業者もありますが、基本的には正規販売店(ディーラー)に依頼するのが確実でしょう。