株式会社りそなホールディングスにどうしてB.LEAGUEのタイトルパートナーになったのか聞いてみた
■ Bリーグをパートナーとして選んだ理由とは?
――そんなスポーツ好きな南社長がバスケットボール(Bリーグ)を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。 南 一つはBリーグの皆さんの志の高さ。さらに戦略性、それを進めていく実行力にも共感しました。プロバスケットボールは発足当初、野球やサッカーに比べて日本国内の認知が低かったと思います。、黎明期から支えてきた上で、今に至りますので、その道程は言葉で語れないような大変さもあったと思います。 我々も2003年にいわゆる「りそなショック※」があり、あれから21年が経ちますが、平坦な道を歩いてきたわけではありませんでした。このような歴史と合わせて、挑戦、変革をキーワードに自分たちの生きる意味を探ってきたという意味では、すごくBリーグ様に共感するところがありました。 ※りそなショックとは自己資本比率の大幅な低下を受け、自己資本増強のために金融庁へ公的資金注入の申込みを行ったこと。 我々は、ここ何十年も仕事以外で“一つになる”社会貢献のようなこともやってきていますが、今回のような我々にとって起爆剤になるような大きなインパクトがあるものに参加させていただくことは初めてになります。Bリーグ様となら一緒に夢を追っていける、と想いを強く持つことができたことも理由です。 ――2023-24シーズンのBリーグファイナルも観戦されたとお聞きしました。実際にアリーナで見たBリーグの印象はいかがでしたか。 南 日本であれほどのビッグゲームをリアルで見たことがなかったのですが、想像していた以上に一体感と熱気を感じることができましたし、あの魅力に多くの人たちが共感しているのだと感じることができました。 私は1994年にアメリカのシカゴにいましたので、NBAのシカゴ・ブルズの試合を見たことがあります。30年前ですが、その時もやはり驚愕したといいますか、アメリカのバスケットボールの熱気とか、ファンの人たちの熱量みたいなものを肌で感じました。当時は日本でこれほどバスケットボールが盛り上がるとは想像していませんでしたが、Bリーグも当時感じた熱狂に近く、NBAに近づいてきていると感じました。 これからが楽しみです。まだ道半ばで成長の途上の部分にも魅力を感じています。出来上がったものではなく、これからまだやり方次第では大きな変化を遂げることができるところもBリーグ様に惹かれたところです。 ――島田慎二チェアマンと最初にお会いされた印象はいかがでしたか。 南 強い志と熱量を感じました。私は一生懸命に正面からやる人が大好きです。最近は、一歩引いて冷静に物を見ているが、自分ではなかなか一歩目を踏み出せないという人が多いと思っています。 しかし、島田チェアマンはプロ選手だったわけでもなく、違った業界からバスケットボール界に入って来られましたが、事を起こそうという気持ちの強さと実行力がある。一生懸命やれば勝てるという問題ではないので、戦略性は高いと感じますし、かなり挫折も経験されてきたとも思うので、そこを乗り越えていく修正力も今のBリーグを作っているのだと思っています。我々も同じような道を歩んできており、このような部分も共感します。 島田チェアマンは「バスケで日本を元気に。」と仰っていましたし、Bリーグ様が2050年に向けて掲げたビジョン「感動立国」というネーミングもすばらしいと思います。まず大きな旗(目標)を立てており、そこに向けて様々な困難をどう乗り越えて目標達成に向かうか、という熱量がいいですよね。