「急転直下だった」ビールが昨夏のトレードの舞台裏を明かす「マイアミとミルウォーキーが僕のオプションだった」<DUNKSHOOT>
2023年6月23日(日本時間24日)、ブラッドリー・ビールは2012年の入団から11シーズンを過ごしてきたワシントン・ウィザーズからフェニックス・サンズへ移籍した。 【動画】ビールのサンズ加入初年度のハイライトをチェック! その1年前のオフにビールはウィザーズと5年2億5100万ドル(当時のレートで約340億円)のMAX契約を結んでいたものの、愛着のあるワシントンDCからアリゾナ州フェニックスへと移ることになった。 10月8日に公開されたポッドキャスト番組『Run Your Race』へゲスト出演したビールは、昨年オフのトレードの舞台裏をこう明かしていた。 「フェニックスへの移籍は、何度もぐるぐる回るような感じだった。まず、フェニックスへ行くことは自分の頭の中になかったんだ。あれは急転直下だったね。僕はマイアミ(ヒート)かミルウォーキー(バックス)のコンタクトを待っていた。そのふたつが僕のオプションだったんだ。(でも)どういうわけか、マイアミはそうしなかった。ミルウォーキーについてもフェンスにまたがったままで動かなかったんだ。僕としてはあのチームがクリス・ミドルトンをトレードするのを好まなかったんだと思った」 NBAの2022-23シーズンはヒートがイースタン・カンファレンスを制してファイナルに進出。一方のバックスはリーグベストの58勝24敗(勝率70.7%)を残しながら、プレーオフ1回戦でそのヒートにまさかの敗退。その後マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)を解任していた。 そうしてサンズへ入団したビールは、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーとビッグ3を形成。加入1年目はウエスタン・カンファレンス6位の49勝33敗(勝率59.8%)を残したチームで平均18.2点、4.4リバウンド、5.0アシスト、1.0スティールを記録も、主に序盤でケガに苦しみ、53試合の出場に終わった。 ただ、昨季のビールはいずれもキャリアハイとなるフィールドゴール成功率51.3%、3ポイント成功率43.0%(平均1.9本成功)を残している。 そのため、「僕は30試合(実際は29試合)を欠場し、チームは49勝した。もし僕がそのうち半分でもプレーできていたら、僕らはウエストで第1シードになっていた」と自信を見せていた。 ビールが欠場した29試合で、サンズは16勝13敗と勝ち越したものの、出場した試合で33勝20敗だったことから、もっと上を狙えたと感じているのだろう。 今夏にサンズはフランク・ヴォーゲルHCを解任し、ブーデンホルザーを新HCに招聘。先発はデュラント、ブッカー、ビール、ユスフ・ヌルキッチ、新加入の司令塔タイアス・ジョーンズの5人が予想されている。 フェニックスで迎える2年目のシーズン、ビールには3番手の得点源として、1年を通じて健康体を維持してほしい限りだ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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