IOC＝国際オリンピック委員会は13日、2024年のパリ五輪について、ウクライナに侵攻するロシアと同盟国のベラルーシに大会参加の招待状を送らないことを明らかにしました。 IOCは、パリ五輪の開幕まで1年となる今月26日に参加する国と地域のオリンピック委員会に大会参加の招待状を送る予定ですが、13日、ロシアとベラルーシには招待状を送付しないことを明らかにしました。 IOCはことし3月、ロシアとベラルーシの選手について「中立な立場」という条件付きで、個人資格で国際大会への参加を認めるよう勧告していますが、今回、パリ五輪への参加については「適切な時期に決定する」としています。 これについて、ロシアのオリンピック委員会は「不当かつ差別的だ」と反発しています。 IOCは国際大会の現状について「ロシア側は戦争を完全に無視するようIOCに求め、一方でウクライナ側はロシアとベラルーシのパスポートを持つすべての人物を隔離するよう求めている。どちらの立場もIOCの使命やオリンピック憲章に真っ向から反している」と述べた上で、「極めて複雑な政治的問題に簡単な解決策はない」とコメントしています。