タクシー会社「わかとり交通」破産手続き開始決定 負債額約3000万円 水木しげるロード沿いに本店
鳥取県境港市に本社を置くタクシー会社「わかとり交通」が21日、鳥取地裁米子支部より破産手続きの開始の決定を受けたことが分かりました。 民間調査会社の帝国データバンクによりますと、わかとり交通は1972年8月に設立されたタクシー業者で、JR境港駅前にある水木しげるロード沿いに本店を構え、近隣エリアを訪れる観光客やビジネス客を対象に事業を行っていました。 以前から市場規模が小さく不採算経営が続く中、2020年春以降は新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光需要が落ち込み、業況が大幅に悪化しました。 2021年3月期の年収入高は約1200万円にとどまっていましたが、人流の回復によって2024年3月期の年収入高は約1400万円を確保していました。 しかし赤字計上を余儀なくされて支えきれなくなり、6月に地元の同業者に事業譲渡して以降、休眠状態となっており、21日破産手続き開始決定を受けました。負債額は約3000万円ということです。
山陰放送