【埼玉県】大野元裕知事が絶唱、銀行社長がカツラに…「紅白」より面白いテレ玉「元日ゴールデンタイム放送」の“奇祭”とは
ジュリを超える演出
ひときわ目を引いたのは、埼玉りそな銀行の福岡聡社長だ。白のスーツに白の中折れ帽を被って登場し、沢田研二になりきって「勝手にしやがれ」を歌い始めた。お決まりの帽子を投げてキメると、ロングヘアが現れた。そのカツラも投げ捨てて会場は爆笑。2番ではさらにマフラーまで投げる演出も。 福岡社長:途中でカツラを投げるのは秘書が考え、衣装は妻のコーディネートです。楽屋では私のことを「色物枠」と言っている人がいましたが、本物ですよ。 戸田市の菅原文仁市長は、B'zの「兵、走る」を小学生のダンスチームと共に踊って飛び跳ねて大熱演。 菅原市長:戸田はスポーツ選手がたくさんいる。スポーツを盛り上げたい気持ちで歌いました。 エネルギー事業のサイサンの川本武彦社長は例年通り矢沢永吉になりきり、自前の白いマイクスタンドを手に「サイコーなRock You!」でシャウトした。 川本社長:今年、還暦なので、シャツは赤にしました。ライブをやってくれとオファーをもらうようになって、これまで2、3回やってます。 レストラン馬車道やピッツェリア馬車道などを展開する外食チェーン・馬車道の木村徳治名誉会長は、ウエイトレスの“やばね隊”を引き連れて石原裕次郎の「サヨナラ横浜」。ちなみに、昨年は「北の旅人」で、毎年、裕次郎専門だ。 木村名誉会長:今日、歌い終わった瞬間に、来年歌う歌を決めるんだ。
県知事はバンドで
さいたま市の清水勇人市長は、ザ・ブルーハーツの「トレイン・トレイン」を手話付きで歌った。鉄道博物館がある鉄道の街・さいたま市を意識した選曲だった。 清水市長:今年(2024年)は幸福度ランキング1位に返り咲いたいい1年でした。 トリ前は、第1回から出場を続ける結婚式場・清水園の清水志摩子社長だ。水色のドレスに身をつつみ、ペギー葉山の「歌ある限り」を歌った。 清水社長:「社長、今年はどういう衣装ですか?」ってよく聞かれるんだけど、誰も「何を歌うんですか?」って聞いてくれないのよ(笑)。第1回はテレ玉のスタジオだったのに、こんな大きな会場になったのが嬉しい! さて、大トリの大野知事はベースギターを手に登場し、昨年、ゲスト出演したお笑い芸人・はなわの「ニュー咲きほこれ埼玉」を披露した。埼玉オリジナルで目下売り出し中のイチゴ、「あまりん」「かおりん」をイメージした被り物のコラース隊は、埼玉県の副知事や部長だ。 大野知事:ベースは40年ほど前に弾いていました。時間を見つけてそれぞれ練習して、今日いきなり合わせました。なので、バックがどういう方か知らなかったけど、県の偉い人たち。今年も明るいいい年にしたいです! 最後は観客も一緒に全員で「一月一日」を歌って終了した。埼玉の魅力、ちょっとは上がっただろうか。
デイリー新潮編集部
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