職場の「謝罪」が下手な人は出世しない。出世しない人のたった1つの特徴
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世しない人の特徴」についてお伝えする。 ● 「謝るのが上手い人」は出世する 皆さんの職場には謝るのは上手な人がいますか。謝るのが上手といっても、ピンとこないかもしれませんね。 僕は「謝るのが上手な人」は、自分が失敗してしまったり、人に迷惑をかけてしまったときに、なんだかんだ相手に許してもらえて、後に引かない人のことだと考えています。きっと営業などの職業ではこういう立ち回りの上手い人が多いのではないかと思います。 職場で出世しない人は、謝り方が上手ではないため、チャンスを逃していることが多い印象です。今回は上手な謝り方について紹介していきましょう。
● 「お願い営業」は、なぜ成り立つのか? 謝り方の参考になるのは、お願い営業です。皆さんはお願いを営業した事はありますか。 お願い営業とは「本来需要がないお客さんに対して自社のサービスや商品の購入をお願いする営業」のことです。 お願い営業はよく、だめな営業のうちの1つとして紹介されることが多いですが、僕は全く逆だと思っています。なぜなら、お願い営業は、日ごろの貸し借りや恩義があるからこそ成り立つものだからです。 ● 相手に「貸し」をつけておくのが上手い ここにヒントがあります。 職場で謝罪が上手な人は、日ごろから相手にこの「貸し」をつけておくのが上手いです。 たとえばあなたが何かトラブルを起こした時に、相手が「今回は迷惑をかけられたけど、うちもいつも迷惑をかけてるからな」と思ってくれたらどうでしょうか。もしこのように相手が思ってくれえれば、あなたの謝罪は、ただの謝罪ではなく、「貸し借りの解消」になります。 つまり、「うまい謝罪」というのは、日頃の行いですでに決まっているということです。 これはかなり高度なテクニックですが、「謝罪の仕方」を練習するような表層的なものよりはよほど効果的です。 ● 「貸し借り」があれば、謝罪は謝罪にならない 日ごろ自分が人に感謝されるようなことをした時や、ちょっと急な対応したときにきちんと「これは貸しですからね」といようにしてみてください。 そうすることで、あなたがいつかトラブルを起こした時にも、「これはあの時の借りを返せるな」と、相手に理解してもらえるようになります。 このように同じ仕事の内容でも、コミュニケーションの仕方や言い方1つで、自分のチャンスを消さずに済むことがあります。こういった「評価を変えるちょっとしたテクニック」は覚えておいて損もないでしょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関連する書き下ろし原稿です)
たこす