大雨災害のケニアに鉄砲水 ダム決壊で45人が死亡
ナイロビ、ケニア、4月30日 (AP) ― 東アフリカのケニアを縦断する大地溝帯にあるダムの決壊に伴って発生した鉄砲水と土石流で、マイマヒウ地区では家屋が流され、主要道路が寸断された。この水害で少なくとも45人が死亡、50人近くが行方不明になっている。 しかし、4月29日遅く、ダムの決壊で流れ込んだ土砂や樹木で詰まった鉄道トンネルが、鉄砲水の直接の原因であることが判明した。 ケニアで最も交通量の多い幹線道路では、車両がガレキに巻き込まれ、広い範囲で水没。 同国赤十字によると、この事故で109人がケガで病院に搬送され、49人の消息が不明だという。 ケニアでは3月中旬から降り続く雨で、各地で洪水が発生し、これまでに20万人以上が被災、少なくとも169人が死亡した。 ケニア気象局は、この雨は今後もしばらく降り続くと警告している。 同国内務省は、さらなる事故を未然に防ぐため、29日の午後から24時間以内に、国内すべてのダムと貯水池の点検を命じた。その結果により、避難と移住勧告を出す方針だという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)