東アフリカに降り続く豪雨 ケニアでは10万人以上が被災
ナイロビ、ケニア、4月25日 (AP) ― 一晩中降り続いた大雨から一夜明けた4月24日、東アフリカのケニアでは首都ナイロビで発生した洪水で多くの家屋が浸水し、甚大な被害をもたらした。 ナイロビのスラム街ナガンドでは、真夜中に目を覚ました住民が、粗末な家から持ち物を運び出すので必死だが、多くの住民は基本的な生活必需品もなく、悲惨な状況に陥っている。 東アフリカの広い範囲に降った集中豪雨で、各国で死者が出ており、洪水が各地に甚大な被害を引き起こしている。ブルンジでは災害に対処するために、国際的な支援を求めている。 国際赤十字によると、ケニア全土で3月中旬以降洪水で35人が死亡、10万人以上が被災した。 ケニア政府は22日、ナイロビ市民に対し、沿岸都市モンバサに続く主要道路をはじめ冠水した幹線道路を避けるよう警告した。 政府はまた、ナイロビ川流域の住民には、高台に避難するよう呼びかけている。 ケニア西部でも洪水と土砂崩れが報告されている。 北部では4月初旬に、濁流に橋から流されて増水した川に転落したバスから、51人の乗客が救出されるという事故があった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)