【Cycle*2024 UAEツアー:レビュー】新星レナルト・ファンイートヴェルトが大逆転で大会制覇! ステージ3勝のティム・メルリールは文句なしのスプリント王“即位”
タイムトライアルによるタイム差を受けてスタートした第3ステージは、今大会1つ目の本格山岳。ジェベル・ジャイスの頂上を目指した1日は、終始UAEチームエミレーツがコントロール。この間、エースのアダム・イェーツが落車し、一度はバイクに戻ったものの山岳に入ったところでリタイア。優勝候補の筆頭と目され、開催地の期待を背負っていた男が大会を途中で去った。それでも、マクナルティやヴァインが代役として奮起。ステージ勝利はベン・オコーナー(デカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアル)に譲ったものの、最後まで追ったヴァインがリーダージャージに袖を通している。
第4ステージからは再びスプリンターが主役。やはり冴えに冴えたのがメルリールだった。最終局面に入り大混戦となり、多くのチームがトレインを崩壊させる中、メルリールも単騎となってみずからの脚でポジションを上げていく。オラフ・コーイ(ヴィスマ・リースアバイク)らの動きを見逃さず勝負に出ると、スピードと勝負強さともに別格であることを証明した。
さすがにメルリールばかり良い思いはさせまいと、他のスプリンター陣も“本気”になった。第5ステージは、コーイが雪辱。マーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタン)やカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)が良い形を作ったが、加速力では負けないコーイが彼らをパス。たびたび単騎勝負を強いられていたメルリールにしても、このステージだけは勝者の背中を見る結果となった。
第6ステージは今大会4度目のスプリントフィニッシュ。前日までと同様に混戦となったなか、ひときわ鮮やかな緑のポイント賞ジャージに身を包んだメルリールが“復権”のステージ勝利。これで今大会3勝目、ハットトリックを達成だ。
「すごくうれしいよ! 1大会でステージ3勝したのは僕が初めてなんだって? UAEツアーの歴史を作ることができて誇らしいよ」(ティム・メルリール)
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