14日午前11時に打ち上げ 和歌山県串本からロケット「カイロス」2号機
和歌山県串本町田原にある民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」を運営する「スペースワン」(東京都)は12日、ロケット「KAIROS(カイロス)」2号機を14日午前11時に打ち上げる予定と発表した。初号機は打ち上げ直後に爆発しており、同社は民間初となる人工衛星の軌道投入に再挑戦する。 【衛星、ロケットの役割学ぶ 藤島教諭が解説、和歌山県串本古座高の記事はこちら】 スペースワンが打ち上げるカイロスは全長約18メートル、重さ約23トンの固体燃料ロケット。 政府の小型人工衛星を搭載した初号機は3月13日午前11時1分12秒に打ち上げられたが、その5秒後、自律飛行安全システムが作動して飛行を中断した。 同社は8月25日、原因についての調査結果を公表し、12月に再び打ち上げを行うと表明。2号機には台湾国家宇宙センター(TASA)の衛星など計5機が搭載される。 ■見学場周辺で駐停車禁止 打ち上げに伴って交通規制が行われており、見学場が設けられる田原海水浴場(串本町田原)と旧浦神小学校(那智勝浦町浦神)の前後3キロの国道42号は駐停車禁止。渋滞が予想されるとして、JR西日本では14日、臨時の普通列車を10本運行する。 県や地元自治体などでつくる「スペースポート紀伊周辺地域協議会」では同日午前10時から、動画サイト「ユーチューブ」でカウントダウンや打ち上げなどの映像を無料配信する。さらに県内外の約20の団体が「オフィシャルPVパートナー」になっており、各地で大型スクリーンなどを使った見学イベントが開かれる。
紀伊民報