静岡がんセンターで医療事故 70代男性が腸閉塞の手術翌日に死亡 4000万円の支払いで遺族と和解
テレビ静岡
県立静岡がんセンターでは、2022年に腸閉塞の手術をした70代の男性が手術後に死亡したことについて、医療事故だったと公表しました。すでに遺族と和解し、県が4000万円を支払います。 【関連】尿失禁などの後遺症 検体取り違え…手術不要な患者の前立腺を全摘出 県立病院で起きた“ありえない”ミス 医療事故があったのは、結腸がんや食道がんの手術歴がある静岡県東部の当時70代だった男性への緊急の腸閉塞の手術です。 がんセンターによりますと、手術前に全身麻酔をかけた際、男性は嘔吐しましたが嘔吐物が体内に残っていないと判断して、そのまま手術を続けました。 しかし、実際には肺の中に大量の胃液など嘔吐物が残っていたため、誤嚥性肺炎を発症して急速に状態が悪化し、翌日 男性は死亡しました。 病院の医療事故調査委員会は、麻酔方法について十分な検討がされていなかったことや嘔吐物の確認が不十分だったとして、医療事故と判断したということです。 がんセンターは4000万円を支払うことを条件に遺族と和解していて、再発防止を徹底していくということです。
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