“全壊”老舗酒蔵から届いた「ラベルのない一升瓶」 「支える」から「頑張りたい」
中島酒造店8代目 中島遼太郎さん(1月16日) 「ボランティアの方と残っているお米も少しずつ取り出していて、なんとか助かりそうなお米もあるので、時間はかかりますが、奥能登やさんのところにおいしいお酒をまた…お届けできるように…」 奥能登やオーナー 山内香織さん 「いろいろな思いがこみあげてきて、見るたびに私も涙が出てしまう」 動画が送られてきた後、届いたのは… 奥能登やオーナー 山内香織さん 「ラベルも何も貼っていない、救い出されたお酒の一本」 ラベルのない一升瓶です。
奥能登やオーナー 山内香織さん 「『(この一升瓶が)生き残ったから、ぜひ奥能登やさんで使ってほしい』と…」 しかし、簡単にはあけられないようです。 奥能登やオーナー 山内香織さん 「お酒造りが復興した時に遼太郎くんとお客さまと乾杯したい。絶対開封しないように補強しました」 「ラベルもない一升瓶のお酒が、能登の中島酒造と奥能登やをしっかりとつないでくれている。心だけはそばにいることをまた伝えたい」 中島酒造店8代目 中島遼太郎さん 「山内さんから、あのメッセージを送る前に『どんな形になっても支えます』っていうメッセージをいただいていて、安心感の中で出たあのメッセージです。みんな『頑張りましょう、頑張りましょう』。もちろん、頑張りましょうという言葉もありがたいんですけど、『頑張りましょう』はもうわかっている。どんな形であっても支えてくれるっていう違う言葉をいただいた時に、自分で頑張りたいなっていう気持ちに切り替えられる」 「支える」から生まれた「頑張りたい」。 中島酒造店8代目 中島遼太郎さん 「街がきれいになるまで何年、建つことに何年。その時にこの街に人がいてくれるのか、飲んでくれる人たちがいないのであれば、難しいですよね。僕ができるのはお酒を造ること。今年はみんなに出していただいたお米をお酒にする。その後はまだ考えてないです」