第93回選抜高校野球 「初回から攻めたい」 東海大相模、あす2回戦 /神奈川
<センバツ高校野球> 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われている第93回選抜高校野球大会で、東海大相模は26日に鳥取城北(鳥取)との2回戦に臨む。対戦を前に選手たちが24日、オンライン取材に応じ、意気込みを語った。【宮島麻実】 「粘り強く戦えたことが収穫。初回の入りが反省点」。大塚瑠晏(るあん)主将(3年)がこう振り返る20日の1回戦は、東海大甲府(山梨)を相手に、延長十一回までもつれ込んだ接戦を3―1で制した。 殊勲の勝ち越し打を放ったのが大塚主将だった。延長十一回に門馬功選手(同)が二塁打で作ったチャンスで右前適時打を放ち、決勝点を挙げた。投手陣は大会直前にメンバー入りした先発の石川永稀投手(同)が8回1失点の好投を見せると、九回から登板したエース・石田隼都投手(同)が延長十一回まで7奪三振の完璧な救援で無失点に抑えた。 2020年の秋季関東地区大会から打順、守備位置を大きく入れ替えて臨んだ初戦だった。門馬敬治監督は「冬を越えて選手の成長があった。今のベストの布陣を考え起用した」と話す。同じ系列校の「東海大対決」で、秋季関東大会でサヨナラ負けした相手にリベンジを果たした。 初戦を終え、チームは「普段通り」を意識して練習に臨んでいるという。2回戦の対戦相手は鳥取城北。門馬監督は「昨秋の中国大会で逆転勝ちがあった粘り強いチーム」と印象を語り、「気の抜けないプレーを繰り返すこと。それが勝利に近づく」と話した。 大塚主将は2回戦に向け、「相手投手の高めの球を振りすぎないことを意識している」と話し、「先取点が重要。初回からどんどん攻めたい」と意気込んだ。石田投手は「足のある選手が上位打線にいる。回の先頭打者を抑えられるように」と語った。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇鳥取城北 昨秋の中国大会4強 1963年に創立された共学の私立校。野球部は69年創部。センバツ選出は2年連続3回目で、夏の甲子園には過去5回出場した。OBに元広島・巨人の川口和久さんやオリックスの能見篤史投手ら。昨秋は持ち前の粘り強さを発揮して中国大会4強。打線の中軸を担う畑中未来翔主将と徳山太一外野手はパワーと確実性を兼ね備えた好打者。投手陣はエース右腕の広田周佑投手ら層が厚い。自慢の強打と堅守で上位進出を目指す。