「節約のために」湯船につからず「20分以上」シャワーを使う母。浴槽にお湯をためる方が節約になりそうなのですが…。
同居人数が少ない場合や、入浴の費用をおさえたい場合には、入浴をシャワーのみにする方もいるかもしれません。 近年のガス料金が値上がりしていることを踏まえ、より節約を意識されている方も多いでしょう。本記事では、浴槽にお湯をため、かつシャワーを使う場合と、シャワーのみの入浴の場合でガス代と水道代を比較します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
「湯船シャワー併用」と「シャワーのみ」でガス代と水道代はどのくらい違う?
浴槽にお湯をはってシャワーも使う場合と、シャワーのみの場合でそれぞれの費用を計算します。なお、入浴の際の条件は以下のように仮定します。 ・一般的な浴槽(200リットル)にお湯をため、シャワーを3分間使用 ・シャワーのみの場合は、事例の通りシャワー使用時間20分 以上についてガス代と水道代を計算します。 ◆ガス代の比較 それぞれのガス代について比較します。ガス代の計算式は、以下の通りです。 ・湯量(リットル)×上昇温度(度)÷(ガス給湯器の熱効率(%)×ガスの発熱量(カロリー/立方メートル)) × ガス単価(円/立方メートル) 今回は水温を20度から40度に上昇させた場合で、ガス給湯器の熱効率は80%、発熱量は都市ガスの標準熱量10750カロリー/立方メートルとします。また、ガス単位は東京ガス株式会社のガス料金表を参考に、一般家庭の平均である30立方メートル使用した場合の164.05円とします。 【一般的な浴槽(200リットル)にお湯をため、シャワーを3分間使用】 ガス代の計算は、以下の通りです。 ・200(リットル)×20(度)÷(0.8(%)×10750(カロリー/立方メートル))×164.05(円)=約77円 また、3分間シャワーを使用した場合の湯量は約36リットルのため、同じように計算すると約14円です。そのため、2つを合計すると、入浴1回あたりのガス代は約91円です。 【シャワーのみ20分間】 シャワーのみ20分間使った場合の湯量は、240リットルです。そのため、1回あたりのガス代は約92円です。ガス代は、どちらの方法でもほぼ同じ値段になりました。 ◆水道代の比較 東京都水道局のホームページを参考に、水道代の1リットルあたりの単価を0.24円と仮定し計算します。 【一般的な浴槽(200リットル)にお湯をため、シャワーを3分間使用】 湯船に200リットルのお湯をため、シャワーは先述の通り約36リットルのお湯を使用します。そのため、約57円になります。 【シャワーのみ20分間】 先ほどと同様に240リットルなので、約58円です。水道代についても、ほぼ同じ費用となります。しかし、実際には浴槽の大きさやシャワーの時間によって費用は変動するため、ご自宅の浴槽のサイズやシャワーの時間についても確認してみてください。