<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/15 広島商・三戸創太外野手/広陵・岡山勇斗投手 /広島
◇朝一番に登校し素振り 広島商 三戸創太(みと・そうた)外野手(2年) 秋の県大会は24年ぶりの優勝をスタンドから見守った。悔しさをバネに練習を重ね、中国地区大会でベンチ入り。準々決勝の鳥取商戦は代打で初安打を放つと、決勝まで、走者のいる場面に左の代打として起用され続けた。 一塁ランナーコーチにも立ち、投手の癖を観察する目を養った。冬は打撃に磨きをかけ、大舞台での打席を目指しており「与えられる役割を全うしたい」と意気込む。 座右の銘はOBである父から教わった「習慣は才能に勝る」。朝一番に学校に登校してバットを振り込むのが日課だ。 ◇父の応援、グラブに刻む 広陵 岡山勇斗(おかやま・ゆうと)投手(1年) 秋は投手陣で唯一、1年生でベンチ入りし、10試合で投げた。明治神宮野球大会初戦の明秀日立(茨城)戦は2番手で登板、3回を無失点に抑えて大きな自信になった。 小学2年で父がコーチを務めるチームに入り野球を始めた。中学はレベルの高い環境を求め、元阪神・赤星憲広さんがオーナーのチームへ。毎週末、徳島市の実家から父が車で送迎してくれ、奈良県山添村のグラウンドで練習に励んだ。 グラブに刻む「最後は気持ち」は父からの言葉。ピンチの時はグラブを見て「挑め、負けないぞ」と己を奮い立たせる。