【注目ドライバー】16年目、17年目と2季連続未勝利のルイス・ハミルトン…18年目2024年はメルセデス最終年、2025年はフェラーリへ|メルセデス|F1
F1でのシーズン連続勝利は16で途絶える
メルセデスの2022年型W13は、サイドポッドを削った革新的なデザインとなったがこの新機構がなかなか機能せず。序盤からポテンシャル不足、ポーパシングの問題でメルセデスはなかなか優勝争いに加わることができなかった。 そればかりか、予選ではQ1敗退、第4戦のエミリア・ロマーニャGPでは、トップのマックス・フェルスタッペンから周回遅れになるなど、内容面でも不振を極めた。 僚友のジョージ・ラッセルが安定してポイントを稼いでいたこともあり、2022年のハミルトンは第2戦以降、すべてラッセルより累計獲得ポイントでは下に。 W13の機能性がようやく増してきた後半戦は上位争いに食い込む場面も増え、5度の2位フィニッシュを果たした。第21戦サンパウロGPでは、僚友ラッセルがF1キャリア初勝利をマークし、ハミルトンは後輩ラッセルを追うも、あと一歩優勝には届かなかった。ハミルトンが2007年のF1デビュー以来、未勝利に終わったのは2022年が初めてのこと。連続勝利記録は16年で途絶えている。総合4位ラッセルとは35ポイント差、240ポイントの総合6位でハミルトンは2022年を終えた。
2023年はまたしても未勝利だが総合順位は3位…2025年から40歳でフェラーリ移籍
レッドブルとの戦力差は相変わらず開いたままだったこともあったが、2023年のハミルトンは堅実ぶりを見せる。シーズンを通してポイントを逃したのはリタイアしたカタールGPと、レース後に失格処分となったアメリカGPのみ。それ以外、22戦中20戦で入賞を果たすという内容だった。うち、6度表彰台に上がっている。 優勝にはまたしても手が届かず、F1キャリアの未勝利は2022年と2023年の直近2シーズンに伸びてしまったが、同年のハンガリーGPでは一発の速さを示し、ポールポジションも獲得している。 年間成績でも総合3位に浮上し、これはレッドブル勢2人に次ぐポイント数。アメリカGPの失格がなければ、もしかするともう一つ上の順位も狙えていたかもしれない。 チームとしては2022年から持ち込んだ“ゼロポッド”に見切りをつけ、このシーズンのモナコGPから上部が張り出した一般的なカウル形状に戻した。2024年はトト・ヴォルフ代表も大幅改良を示唆し、メルセデス復活に向けて意気込んでいる。 2024年2月1日、ハミルトンは40歳になる2025年からフェラーリへと移籍することが公式発表された。メルセデスとの契約はまだ残っていたものの2024年限りで離脱となるオプションを行使したという。これでハミルトンは2007年以来メルセデスのパワーユニットで走っていたが、キャリア19年目となる2025年は初めて異なるパワーユニットのフェラーリを駆ることになった。 今季はメルセデスでしっかり結果を残し、良い形で在籍最終年を終えたいところとなる。
プロフィール
1985年1月7日生まれ[イギリス国籍] マクラーレン(2007~2012)、メルセデス(2013~2024)、フェラーリ(2025~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/332回 ・優勝/103回 ・PP/104回 ・FL/65回 ・ドライバーズタイトル/7回(2008、2014、2015、2017、2018、2019、2020) ■2023年の成績 ・年間:234ポイント/3位 ・優勝/0回 ・PP/1回 ・FL/4回