【注目ドライバー】16年目、17年目と2季連続未勝利のルイス・ハミルトン…18年目2024年はメルセデス最終年、2025年はフェラーリへ|メルセデス|F1
メルセデス(2013~)では2014年よりライバルを圧倒
メルセデスでは2013年こそ1勝、年間4位となったが、2014年からは圧倒的なパフォーマンスを披露し、2020年まで7季連続でドライバーズ、コンストラクターズのダブルタイトルを手にしている。ハミルトンは2016年のみ同僚ニコ・ロズベルグとのマッチレースに敗れたものの、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年、2020年とメルセデスでは6度の年間王座に輝いた。 2020年は開幕戦こそ同僚バルテリ・ボッタスに先行を許したが、第2戦~第4戦まで3連勝を飾るとその後も安定した強さを発揮し、ポイントリーダーとしてボードのトップを独走。シーズンを通じて危なげない戦いぶりを見せ、第14戦トルコGPでは3戦を残して早々に7度目のドライバーズタイトルを手にした。 第15戦バーレーンGP終了後には新型コロナウイルス感染が確認され、第16戦サクヒールGPは欠場となったが、最終戦アブダビGPでは直前に検疫の問題をクリアしてUAEへと入国。だが本人曰く、病み上がりで万全の状態から程遠く、3位で最終戦を終えている。 また、2020シーズンは第12戦ポルトガルGPでミハエル・シューマッハを抜いて歴代単独トップの通算92勝をマーク。このシーズン、通算勝利数を95まで伸ばしている。ドライバーズタイトルの数でもシューマッハの7に並んだ。 2021年に入ってもメルセデスと同シーズンの契約合意に至っていなかったが、2月8日になってようやくメルセデスからハミルトンと2021年の1年契約を結んだと正式発表された。この時点でようやく2021年の10チーム全レギュラードライバーが固まった形に。
2021年は最終戦の最終ラップで8度目王座を逃す
2021年シーズンは序盤戦からハミルトンとマックス・フェルスタッペンによるマッチレースの様相を呈し、ドライバーズランキングトップの座が5度も入れ替わるデットヒートに。第18戦メキシコGPを終えた時点で、首位フェルスタッペンと2位ハミルトンの差は19ポイント差がついたものの、第19戦サンパウロGPでハミルトンはパワーユニットを変えると、ここから圧倒的な速さを示し、第19戦サンパウロGP、第20戦カタールGP、第21戦サウジアラビアGPと3連勝を飾り、ハミルトン8勝、フェルスタッペン9勝ながら両者369.5ポイントで並んで最終アブダビGPを迎えることになった。 このレースでは2番手スタートのハミルトンがスタート直後にフェルスタッペンを抜き、多くの周回でラップリーダーを務める。そして終盤53周目にニコラス・ラティフィがクラッシュしてセーフティーカーが入ると、流れが一気に変わった。ハミルトンはそのままステイアウトした一方、フェルスタッペンはソフトタイヤにスイッチ。ファイナルラップの58周目にレース再開となったが、ロングランのハードタイヤを履いたハミルトンにとって、フレッシュなソフトタイヤのフェルスタッペンが相手では為すすべなし。ターン5でトップの座を奪われたハミルトンは2番手に順位を落とし、ファイナルラップで優勝を逃す結果となった。 結局ハミルトンはドライバーズランキング2位で2021年シーズンを終えることになり、失意のハミルトンはガレージで父親に抱きしめられながら涙する場面も。同レースの表彰式は出場したものの、その後は公の場に姿を表さず、FIAの式典も欠席。SNSも12月12日より一切更新せず、一部では「このままF1界から去るのでは」との声も浮上した。 だが2022年2月5日、ハミルトンは「ちょっと離れていたけど戻ってきたよ!」とSNSでメッセージを発信。改めて、大きく規定の変わる2022年シーズンに向けて始動していることを明かした。