改修し25年秋営業目指す 旧ダイワロイネットホテル富山
大和ハウス工業(大阪市)は旧ダイワロイネットホテル富山(富山市荒町)の運営をホテル事業を展開する企業に引き継ぎ、改修した上で来年秋の営業再開を目指している。 ダイワロイネットホテル富山は2004年4月に開業。11階建てで、227室を備える。富山国際会議場や総曲輪通りに近い好立地だったが、設備の老朽化を理由に23年9月に営業を終了し、系列のダイワロイネットホテル富山駅前に人員を集約した。 建築資材の高騰や人手不足、工期の長期化を踏まえ、建物の解体ではなく利活用に踏み切った。部屋の構造を維持したまま天井、壁、床などの内装を改修。隣接する立体駐車場は撤去する。12月に着工しており、並行して経営を担う企業と交渉を進めている。 富山市内では15年の北陸新幹線開業をきっかけに富山駅周辺でホテルが相次いで開業。中心部では21年の富山第一ホテルに続いて23年にダイワロイネットホテル富山が営業を終了し、駅前シフトが鮮明になっていた。 大和ハウス工業富山支店の川上勝大支店長は「中央通りでは再開発が進んでいる。ホテルの営業再開をにぎわい創出の相乗効果につなげたい」と話す。