【老後の盲点】厚生年金・国民年金で気をつけたい「落とし穴」4つ
【年金の落とし穴:2】「天引きされるお金」は増える可能性もある
年金から天引きされるお金のうち、今後も負担が増える可能性が高いお金は健康保険料や介護保険料です。 例えば介護保険料は、直近20年で保険料が2倍以上になりました。 少子高齢化の現代において、要介護認定は増える一方であると考えられます。 今後も、財源が追いつかない形の保険料上昇は継続する可能性も考えられるでしょう。 高齢化社会の影響を考慮すると、社会保障では改革が急務といえるかもしれません。
【年金の落とし穴:3】年金振込額が「10月」から変わる人もいる
年金から天引きされる税金や保険料の中には、一年度分の金額が10月に本決定されるものもあります。 これらは6月に決定された前年度の所得をもとに、一年度分の金額を正式に決定するケースが一般的です。 では、8月までの年金はどのような仕組みで天引きされているのでしょうか。 たとえば介護保険料では、8月の年金天引き額は平準化により仮徴収額が変更になっている場合があります。 4月から当該年度の税金・保険料支払いが始まっていると思ってしまいがちですが、実際は異なる時期に計算・確定されるため注意が必要です。 ※自治体によっては8月を本徴収の開始としているところもあります。スケジュールや実際の振込額については、個別にご確認ください。 その他、年の途中で65歳を迎えた方なども、天引き開始によって振込額が変わるケースがあります。
【年金の落とし穴:4】繰下げ受給で意識したいポイント
繰下げ受給とは年金を65歳以降75歳以下の間に繰下げて受給開始することで年金支給額を増やせる制度です。 しかし、年金増加により繰下げ受給した方が、支給額が減る「落とし穴」に陥るケースがあります。 落とし穴の要因は、主に以下の2点です。 ・税金負担の増加 ・社会保険料の上昇 年金収入の増加で課税所得が増えて、所得税や住民税の負担が増加するでしょう。 また、健康保険料や介護保険料などの社会保険料も増加します。 それぞれの金額が天引きされて振り込みされます。 年金収入と他の収入がある場合は総所得で判断されるため、注意が必要です。 繰下げ受給の利用前に受給開始時の収入をシミュレーションすることが重要でしょう。