「大きな夢を見ることにワクワクしている」 ハメスが“10番”を背負い、マドリードの“下町”から再出発へ
ラージョ・バジェカーノ加入が発表されたMFハメス・ロドリゲスが自身の公式Xを更新し、「新たな挑戦、新たな夢」と綴るとともに、背番号『10』を身に纏った姿をアップした。 【お披露目】背番号『10』を着用したハメス・ロドリゲス ハメス・ロドリゲスが、クラブ創設100周年を祝福する“プレゼント”として『バジェカス』に到着した。1991年7月12日生まれの現在33歳。スーパースターの仲間入りを果たしたブラジルW杯でのゴールデンブーツ受賞後、ワールドクラスの“10番”は移籍金8000万ユーロ(約124億円)でレアル・マドリードに加入した。が、伸び悩んだことを境に輝きを失っていくと、白い巨人を離れた2020年夏以降は所属クラブを転々。今夏も、サンパウロとの契約を1年で解除し無所属となっていた。 一方で、コロンビア代表として出場した先のコパ・アメリカ2024では、1得点6アシストを記録する出色のパフォーマンスを披露。母国を準優勝に導き、大会MVP賞に選出されていた。そして、この活躍を受けたラージョ・バジェカーノが同選手獲得に動き出すと、欧州復帰を望んでいた選手本人も前向きに検討。ファルカオ方式(2021年夏にFWラダメル・ファルカオを獲得した際、スポンサーとして募ったコロンビア企業に高年俸の一部を支払ってもらった)を用いて、同選手の給与面での問題もクリアしたことで、4年ぶりとなるラ・リーガ復帰の扉が開かれたのだ。 同日、ラージョ・バジェカーノ加入が発表されたハメスはクラブ公式SNSに登場。ラジスタ(ファンの愛称)に向け、同選手は「ラージョのような歴史あるクラブに来れたことに、とても大きな喜びを感じている。うまくやれることを楽しみにしているよ。勝つことが何より好きだし、どこに行っても自分の責任を果たしたい。ましてや、(今回は)クラブにとってこのような記念すべき年だからね」と結果で応えることを誓った。 また、昨シーズン限りで退団したファルカオについては「ファルカオは国民のアイドルであり、母国のために多くのことを成し遂げてきた。彼のように活躍したい。ここの雰囲気はとてもいいし、サポーターは僕に大きな期待を寄せてくれている」と告白しつつ、「(契約締結まで)何日かかかったけど、僕は今ここにいる。クラブと会長に感謝。この歴史あるスタジアムでプレーすること、そして大きな夢を見ることにワクワクしているんだ」と高揚感を語っている。 100年のクラブ史においてタイトルこそは無縁だが、ローカルクラブ特有の古き良き風情と、人情味溢れるラージョ・バジェカーノ。キャリアの絶頂期に到着したマドリードは“中心街”だったが、10年の歳月を経て、ハメス・ロドリゲスが“下町”から再出発する。
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