【ホープフルS】佐々木大輔G1初制覇へ 関東期待の若武者が相棒マジックサンズと魅せる
今年最後のJRA・G1ホープフルS(芝2000メートル、28日=中山)で関東リーディング3位、佐々木大輔騎手(21=菊川)にG1初制覇の期待がかかる。 今年はこれまでに自身最多の74勝をマーク。夏の函館2歳S(サトノカルナバル)で重賞初制覇を果たし、札幌2歳S、サウジアラビアRC(アルテヴェローチェ)と2歳重賞を立て続けに制し、その名は全国区だ。 今回でG1騎乗は3回目。初騎乗は昨年の当レース、インザモーメントで8着。この時は乗り替わりでチャンスをつかんだが、今年は新馬戦、札幌2歳Sで連勝し、手の内に入れているマジックサンズという心強い相棒がいる。人馬ともにG1の勲章を狙いに行く。 三たびG1に挑戦する期待の若武者は「(マジックサンズは)強い相手と戦ってきたし、元々出来上がっている馬。函館の新馬のようなパフォーマンスを出せれば」と相棒の強さをたんたんと語る。前走鼻差で2着に負かしたアルマヴェローチェは、阪神JFを完勝し、2歳女王の座を手にした。牡牝の単純比較は難しいが、相当の力がなければ重賞を勝つことはできない。2歳中距離王への戴冠は遠くないはずだ。 本番は6枠12番から。6枠はG1に昇格した17年以降で、【2 1 0 11】。勝率14・3%、連対率21・4%と好成績を残している。佐々木騎手は「G1で人気を背負う馬に乗れることはなかなかないので頑張りたい」。口調は至って冷静。静かな闘志を燃やし、本番を見据える。【舟元祐二】