地場産業の現在地 三州瓦(上) 他の屋根材との競争激化 国内シェア7割も需要減 負のイメージ払拭へ、情報発信を強化
粘土瓦で国内シェア7割を誇る三州瓦。高浜市や碧南市、半田市が主要産地だ。人口減による住宅着工戸数の減少や他の屋根材との競争により、足元は需要減という逆風が吹く。瓦メーカー各社は、稼働させる生産ラインを減らしたり、他社との協業などを通じて効率経営に知恵を絞る。一方、瓦の業界団体はウェブサイトや交流サイト(SNS)を活用し、瓦の魅力や認知度を高め、需要創出に力を入れている。産地の現場を探った。