自民党総裁選ポスターに思わず寄せられる「全員悪人」感、東国原英夫氏まで「師匠のパクリだろう?」
岸田文雄首相の「不出馬宣言」にともない、9月におこなわれる自民党総裁選のポスターが、物議を醸している。 【写真あり】ポスターを見て驚く議員たち 作成には人工知能も用いられ、党が所蔵する約7万枚の写真から作成されたというこのポスター。『THE MATCH』と冠され《時代は「誰」を求めるか?》というコピーが添えられている。モノクロで使われている歴代総裁の写真のサイズは、在任期間も考慮しつつ決められたという。 Xでは《カッコいい》という意見もあるものの、《過去の栄光に浸っているようじゃ、どーしようもねえや》《自民党は変わらない! との強い意思表示がしっかりと出ているポスターだなぁ…》と、あきれる声が大半を占めている。 たしかに、登場する歴代総裁の顔ぶれを見ると、退陣後、「ロッキード事件」で受託収賄と外国為替及び外国貿易管理法(外為法)違反の疑いで逮捕された田中角栄氏、リクルート事件の追及を受け内閣総辞職に追い込まれた竹下登氏、首相在任中の「神の国」発言はじめ失言ばかりが目立つ森喜朗氏……など、党にとって“黒歴史”ともいうべき事件の中心にいた人物も少なくない。そんな総裁たちを俳優さながらに、モノクロ写真で並べたポスターに、ある映画を連想する人もXには多いようだ。 《見覚えのあるポスターだと思ったら、アウトレイジそのまんまだよねえ》 《アウトレイジ感がスゴイ キャッチフレーズも「全員悪人」にしたほうがマッチしてたね》 さらには、元宮崎県知事で、『アウトレイジ』の北野武監督とは師弟関係でもある東国原英夫氏まで、《これ完全に、師匠の「アウトレイジ」のパクリだろう?(笑)》と太鼓判を押す始末。 ほかにも《仁義なき戦いかな》《昔の映画金環蝕のリバイバルかと思った》《VIVANTかよwww》と、名作映画やドラマに似ているという声が続々とあがっているこのポスター。共通しているのは、強烈な悪役が印象を残す作品ばかり、という点だ。もしや自民党のアピール方針、“逆張り路線”に転向したか……?