『メタファー:リファンタジオ』分かりやすさは扇動と紙一重―大衆の心を動かす選挙演説のレトリック【ゲームで英語漬け#147】
反復
My name... is Leon Strohl da Haliaetus! My home and my family were taken from me! I am the last of my house! I am the last of my noble bloodline... And in the name of my people, I will strike you down where you stand! Come! I will show you a world with hounor!
我が名はレオン・ストロール・ダ・ハリエイタス! 故郷も家族も既に無く、ストロール家唯一の生き残りだ! 我が民の名において、貴様をそこから叩き落としてやる! 来い! 誇りある世界を見せてやる!
同じ単語やフレーズを繰り返す「反復」は演説でも最も頻出するテクニックで、ストロールの覚醒場面で顕著です。ここではまず滅ぼされたハリアの町に言及して、失われた「My~」を列挙しています。スピーチにおいては、過去、現在、未来をバランス良く配置するのが良いとされ、過去の次に生き残った現在の□I am the last of□、ルイを倒すための戦いに加わる□I will□をそれぞれ2回繰り返し、短めながらも名乗りとしては良い感じにまとまっているのではないでしょうか。
自問自答
How long before we□re overrun? You can only blame your king□s weakness. And thus who deserves his crown? A man of proven strength! Let your late king□s soul bear witness! Let Louis Guiabern be named... the true and rightful ruler of Eucronia!