提供される車の前で記念撮影する鍵山（右）とスズキの鈴木社長

　金メダルの前に、運転免許取得だ！　フィギュアスケート男子の鍵山優真（21＝オリエンタルバイオ／中京大）が20日、4月にスポンサー契約を結んだ自動車メーカー「スズキ」本社（浜松市）内の「歴史館」で鈴木俊宏社長を表敬訪問した。 　26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までサポートを受けるが、「期待に応える活躍をしたい」と抱負を口にした。 　同社からは移動時に使う車が提供される。現在、教習所に通っており、今夏までの免許取得を目指している。「まずは運転のスキルを身につけたい」。今季は金メダル獲得を目指す五輪に向けた大事なシーズン。「初戦から突っ走りたい」と意気込み、愛車とともに「Vロード」を走っていく。　偉大な先輩も超えていく覚悟だ。今月9日に宇野昌磨さん（26）が現役引退を発表。「寂しい気持ちもあったし、もっと一緒に世界の舞台で戦いたかった」と素直な思いを吐露した。あこがれていた宇野さんが第一線を退いたことで、今後は自身が男子フィギュア界をけん引していく存在になる。「僕には僕の目標があるので、そこは忘れずにやっていきたい。羽生さんや宇野さんのように日本を任せられる安心感はまだ僕にはない。試合をたくさん経験して、貫禄やオーラを身につけていければ」と強い思いも加速した。【神谷亮磨】