日銀“大転換”…17年ぶり利上げ 住宅ローンは?「まだ変動型の方がお得」 一方、中小企業は経営資金の返済で…「正直つらい」
東京スター銀行のトップは、日銀がマイナス金利政策の解除を決めたことを伝える速報を見て、笑みを浮かべて何度もうなずいていました。 東京スター銀行 伊東武頭取 「個人のお客様からすると、預金に金利がつく世界が戻ってくる可能性が高いと」 私たちにとっての利上げのメリットの1つは、「預金の金利」が上がることです。 利上げのニュースを聞き、自分の預金口座の1つを確認した女性は… 自営業(40代) 「何円くらいあるんですかね…」 「1円…あってもなくても一緒ですよね」 70代 「いい金利の時に生きていたから、利息で旅行行けたり。100万で6万円利息。そんな時代がありました。だから(利上げは)待ち遠しい」
今回の決定に、メガバンク3社は早速、普通預金などの金利を引き上げることを発表。 三菱UFJ銀行は、21日から普通預金の金利をこれまでの20倍の0.02%に、三井住友銀行も来月1日から同じく0.02%に引き上げます。みずほ銀行も引き上げを行う予定だということです。 では、「住宅ローン」はどうなるのでしょうか。 2022年にマイホームを購入した伊藤さんは、月々の返済シミュレーションを見せてくれました。 夫婦で35年のダブルローンを組んだ伊藤さん。ずっと金利の変わらない「固定型」ではなく、金利が低いかわりに利率が見直されるリスクもある「変動型」を選びました。 伊藤さん 「固定のローンよりも(金利が)上回ることはほぼほぼないだろうと当時言われて、将来を見据えて変動を選んだので。今回こういうことになって、どっちの方が得なんだろうとか、ローン組み直した方がいいのかなとか思っているんですけど。家って大きな買い物なので元の額が高い分。小さな金利が変動しただけでも首をしめられる思い」 住宅ローンアナリストの塩澤崇さんは、今回の金利引き上げ幅であればまだ固定型より変動型の方がお得な状況は続くと指摘しています。