東大卒タレント八田亜矢子さん、私立中学を中退したものの「中学受験の経験は一生もの」と語る理由|STORY
生涯役立つ知識、親友との出会い、中学受験は一生ものだと思います
今の中学受験は変わっていると思うので私の時代は…の話になってしまいますが、中学受験で学んだ知識はその後の大学受験でも役に立ちました。政治経済などのセンター試験は中学受験の知識で乗り切れたと思っています。また、大学受験の勉強についてはもう忘れている部分も多いですが、中学受験で勉強したことは覚えていることも多く、子供と植物や虫を見たり、旅行に行ったり、ふとした時に自分の中の中学受験の知識が顔を出してきます(笑)。勉強は大変なことも多かったし、小さい時からそんなにする必要がないという意見もあるとは思いますが、小さい頃に学んだことは身につきやすいし、その後の生活全般で生涯にわたって役に立つことも多いので、無理やりでなければ中学受験はオススメです!中学時代の友達は今でもとても仲が良いので、一生の友達と出会えたことも中学受験をしたおかげだなと思っています。 私の時は小学校4年生くらいから塾に入る子が多かったですが、私が塾に入ったのは小学校6年生。それまでは母に教えてもらっていました。それも社会や理科は参考書を渡され、一ヶ月後に口頭でテストをするから線を引いてある部分を全部覚えろというやり方(笑)。分厚い参考書の1ページごとに相当な数の線が引いてあって、母から要求されるレベルが高すぎたことには塾に入ってから気づきました(笑)。 塾に入ってからは同じ目標に向かっている友達に出会えて、お互いに切磋琢磨できたことが何より楽しかったです。「お帰り問題」のように先に終わった人から帰れるという競争心が芽生える環境も好きでした。 今振り返ると6年生からの塾で短期戦だったからこそ、途中でだらけることなく、最後まで突っ走ることができたのかもしれません。長期戦になるとどうしてもやる気スイッチが切れたり、モチベーションが保てなくなりますよね。そこはよかったかなと思います。 また、最終的な目標を「第一志望に合格する」ことにするのではなく、ここの学校に入ってその後何をしたいのか、どんな大人になりたいのか、もちろん小学生には難しいかと思いますが漠然とでもその先を考えられていると、受験が終わっても燃え尽き症候群になりにくいかもしれませんね。