阪神・及川雅貴、5・24巨人戦先発へ
阪神・及川雅貴投手(23)が24日の巨人戦(甲子園)で先発する見込みであることが20日、分かった。登録抹消された青柳晃洋投手(30)の代役について、岡田彰布監督(66)は1軍帯同組から起用する考えを明かした。春先から先発調整していた左腕に白羽の矢が立った。 高卒5年目の及川に大きなチャンスがめぐってきそうだ。青柳が登録抹消され、空白になった24日の巨人戦の先発。岡田監督はそのマウンド担う条件を明かした。 「2軍でなんぼええ言うても、ええからすぐ上げへんよ。それやったら開幕に合わせてな、ちゃんと1軍のメンバーに入れるようにやるのが選手や」 2軍先発陣では西純らがアピールしているが、指揮官は現1軍メンバーから選出する意向。最有力なのが及川だ。3月のオープン戦途中で1軍から離れたが、その後は2軍で先発調整を開始。ウエスタン戦で4試合に先発するなど4勝1敗、防御率2・45をマークした。2軍再調整となった伊藤将に代わって12日に1軍に今季初昇格。中継ぎ陣に加わり、17日のヤクルト戦(甲子園)では2回を投げて1安打2奪三振無失点と粘投した。 左腕はこの日、21日からの広島戦に向けて広島入り。登板予定がない先発陣は鳴尾浜での残留練習に参加して登板に備えるのが通例だが、この3連戦中に岡田監督がブルペン投球をチェックし、ゴーサインが出る見込みだ。中継ぎ待機をへて3日の巨人戦(東京ドーム)で今季初先発した門別も、その前カードの広島遠征に帯同して同じ手順を踏んでいる。 プロ初先発だった昨年9月15日の広島戦(マツダ)は、リーグ優勝決定翌日で、ブルペンデーでの1番手起用だった。同じ広島での最終テストをクリアし、まっさらな甲子園のマウンドに向かう。