人気モデルが7年ぶりにフルチェン! BMW 8代目5シリーズの走りをチェック!!
昨年7月に爆誕した8代目5シリーズは、BMWの屋台骨を支える大黒柱カー。そんな新型はどこがどう変わったの? 気になった点はどこ? 公道試乗をブチカマしたカーライフジャーナリストの渡辺陽一郎氏が特濃解説する!! 【写真】「BMW 523iエクスクルーシブ」の細部 * * * ■2リットル直4ターボ+マイルドハイブリッド ――最近のBMWってSUVが目立っていませんか? 渡辺 SUVは世界的に人気のカテゴリーなので、BMWも豊富に用意しています。そのためBMWの販売は堅調で、昨年の輸入車販売ランキングでは、メルセデス・ベンツに次ぐ2位でした。 しかし伝統のセダンも健在です。特に注目なのが昨年7年ぶりにフルモデルチェンジされた8代目5シリーズです。というわけで今回は、5シリーズの523iエクスクルーシブを試乗しました。 ――5シリーズってどんな歴史を持つクルマでしたっけ? 渡辺 日本で人気の3シリーズよりも上級に位置しており、メルセデス・ベンツのEクラスに相当します。初代5シリーズは1972年に発売され、1980年代に売られた2代目までは、5ナンバー車も選べました。ボディサイズが適度で、日本の曲がりくねった峠道でも運転しやすい楽しいクルマでした。 ――現行型はどうです? 渡辺 3代目以降はボディを拡大させ、現行の8代目は全長が5060㎜で全幅は1900㎜です。最小回転半径は5.7m以上です。 ――魅惑のデカボディだと。 渡辺 もちろんメリットもあって、今の5シリーズは昔と違ってホイールベース(前輪と後輪の間隔)は約3mもあるので後席が広い。海外ではオーナーが後席に座る用途にも使われているクルマです。 ――そういう使われ方をするクルマだと運転は退屈? 渡辺 これが意外に楽しい。車両重量が約1.8tもあるのに軽快に走る。高速道路の直進安定性が優れ、峠道に入ってもボディは大柄ですが機敏に曲がります。下り坂のカーブで危険を避けるときも、後輪を中心にタイヤの接地性が高いので不安にさせません。