次期米教育長官リンダ・マクマホン氏、児童の性的虐待助長で提訴 WWE時代
(CNN) トランプ次期米大統領が教育長官に指名したリンダ・マクマホン氏が1980年代初頭にプロレス団体「WWE」の従業員による児童の性的搾取を故意に助長したとして提訴されていることがわかった。同氏はこの疑惑を否定している。 【映像】次期米教育長官、WWE時代の児童性的虐待疑惑で提訴 マクマホン氏は、夫のビンス氏と共同で設立したWWEの元最高経営責任者(CEO)。コネティカット州の上院議員選に立候補するため2009年に辞任したものの、10年と12年に落選した。 トランプ氏の政権移行チームの共同議長を務めるマクマホン氏が教育長官の承認を目指している中、この最近の訴訟は同氏がWWEで児童の安全に配慮していたかどうかについて疑問を呈している。 訴訟では、マクマホン氏、同氏の夫、WWE、WWEの親会社であるTKOグループ・ホールディングスが、従業員のメルビン・フィリップス被告がリングサイドアナウンサーの地位を利用して子どもを性的に搾取することを故意に許可したとされている。 この訴訟は10月にメリーランド州ボルティモア郡で5人を原告として提起された。原告らは13歳から15歳のときにフィリップス被告に「リングボーイ」として採用されたという。いずれも虐待の結果、精神的、感情的虐待を受けたとして3万ドル(約460万円)超の損害賠償を求めている。 訴状は、マクマホン夫妻が雇用主として過失があり、原告を守らなかったと主張している。 訴状によると、マクマホン夫妻はフィリップス被告の虐待を知っていた。夫は1980年代前半から半ばにはフィリップス被告が少年に「異常で不自然な関心」を抱いていたことを夫妻が知っていたことを認めたという。 マクマホン氏の弁護士はこの訴えを虚偽だとし、「30年以上前の申し立てに基づくこの民事訴訟は、リンダ・マクマホン氏に関する卑劣なうそ、誇張、虚偽の表現に満ちている」と述べている。