[関東ROOKIE LEAGUE]静岡学園は3連勝でAリーグ残留。強力ドリブラー、MF松永悠輝はさらなる積み重ねを誓う
[9.7 関東ROOKIE LEAGUE U-16 Aリーグ第9節 静岡学園高 2-1 矢板中央高 時之栖裾野G] 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 開幕から6戦未勝利も、残り3試合で3連勝。静岡学園高(静岡)が、「2024関東ROOKIE LEAGUE U-16」Aリーグ残留を決めた。 第7節で鹿島学園高(茨城)に3-1、第8節には西武台高(埼玉)に2-1で勝利し、残留圏8位へ浮上。最終節では勝ち点1差で残留を争う10位・矢板中央高(栃木)と対戦した。 その静岡学園は、前半13分と16分にいずれもアシスト王・MF加集啓太のアシストからFW渡邉怜央とMF安永龍生が連続ゴールを決めてライバルを突き放す。中盤では、MF泉新が奪い返しと前へ出る力を見せるなど存在感。また、相手DFに寄せられてもテクニックと推進力で攻略するMF松永悠輝主将らが、次々と仕掛けて追加点を目指した。 松永は個の力を伸ばし、セカンドチームが参戦中のプリンスリーグ東海でゴールも記録。「自分の長所はドリブルなんで、そこは今日も結構出せたかなと思います。ドリブルとかも凄い良くなってるなって自分では思います。結構、積み重ねてきたことが出てきて嬉しいです」と頷く。 だが、この日、チームは追加点のチャンスを活かすことができない。逆に後半開始からメンバーの半数以上を入れ替えてきた矢板中央の反撃を受け、FW梅原駿輝に追撃ゴールを決められてしまう。 後半勝負の相手の勢いに苦しんだ。それでも、2-1で勝利。松永は「まずは自分たちのサッカーをするっていうことが1番ですけど、それと勝利ってところで前半は結構自分たちのサッカーを出せて勝てたんで。みんなの士気も高かったですし、ベンチも凄い声を出してくれた」とチームメートたちに感謝した。 静岡学園は2020年、2021年にU-16全国大会を連覇。今季の序盤戦は、攻撃のテンポが悪くボールロストも増えて黒星が続いた。松永は「めちゃくちゃ焦りました。崖っぷちだったんで、本当に」と振り返るが、「自分は一応キャプテンなんで、(コーチの齊藤)興龍さんからも言われたんですけど、声を出すとか守備行くとかは意識してできたと思います」。チームは着実に成長し、明らかに内容を向上させてROOKIE LEAGUEを終えた。 今後へ向けて松永は、「自分はまず積み重ねていくために、プレミア(リーグ)は今、あまり絡めていないんですけれども、プリンス(リーグ)とかそういうカテゴリーでも自分がやることをちゃんとやって、来年、再来年にプレミアでも、選手権でも、インターハイでも全部活躍できればなと思います。選手権優勝が本当に1番の目標です」。成長を実感しているMFは、一つ一つ積み重ねて、目標を達成する。
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