【速報】「残虐非道の限り 苦痛は筆舌に尽くしがたい」青葉真司被告に死刑判決 36人死亡の京アニ放火殺人事件で責任能力認める
京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、京都地裁は25日午後1時40分すぎ、青葉真司被告に死刑判決を言い渡しました。 「青葉真司!聞いているのか!あなたはまだ生きているんだよ」京アニ社員は被告に叫んだ【ドキュメント京アニ裁判】 けさ、青葉被告は午前9時40分ごろ京都地裁に入りました。午前10時半に公判がはじまりましたが、証拠に漏れがあったとして短い弁論を経て一時休廷しました。 午前11時に判決公判が再開され、京都アニメーション放火殺人事件の判決言い渡しが始まりました。青葉真司被告はこれまでと同じ青色ジャージ姿で車いすに乗って法廷に姿を見せました。
傍聴希望の男性「同じ氷河期を生きた人として」
判決公判には、23の傍聴席を求めて、朝から400人以上が京都地裁を訪れました。 傍聴を希望する人たちに話を聞くと、名古屋から来たという20代の女子学生は「昔から京アニが好きで、好きなアニメーターが亡くなったのを知って辛かった。どうなるのか、自分の目で見届けたい」と話しました。 福岡から来たという40代の男性は青葉被告と同年代。「同じ(就職)氷河期を生きた人としてもだし、社会で居場所を見つけるのは、自分の中でも人生の課題だった」と話しました。
結論にあたる「主文」は後回しに。裁判長は「有罪判決ですが、主文は最後に告げます」と述べました。そして先に理由などを読み上げていきます。 去年9月以降の裁判で検察側は、「犯行直前にはスタジオの前に13分間座り込み逡巡していた」と当時の状況を明らかにし、「妄想はあったものの、犯行を思いとどまる力や善悪を区別する力を凌駕するものでは到底ない」と、責任能力があったと主張しています。 弁護側は犯行当時は「心神喪失」、善悪を判断し行動を制御する能力が失われた状態だったとして無罪、または「心神耗弱」で刑を減軽すべきと主張しています。 きょう、裁判長は判決理由を読み上げる中で争点となった責任能力について、「犯行当時、被告人は心神喪失の状態でも、心神耗弱の状態でもなかった」と述べ、青葉被告に善悪を判断する責任能力があることを認めました。