フィービー ファイロの後ろ全開パンツ、どうはく?【栗山愛以、モードの告白】
「後ろにファスナーが走るパンツ」は以降も型違いが展開されていて、きっとアイコニックなアイテムだったんだと自らの審美眼にひとり満足。TPOやスタイリングのバランスでファスナーの開け具合を変えつつ、クロップド丈のトップを合わせたりトップをインしてパンツを主役にして楽しんでいます。 周囲にこのパンツを手に入れた経緯を話すと、「わざわざそこまでして!」と驚かれることがほとんど。日本にも配送してくれたり、実店舗が増えることを願うばかりなのですが、困難が伴うからこそ愛着が湧いているところもあるのかもしれません。それからも引き続き魅力的な新作がアップされていて、すっかり味をしめたスリリングな入手方法を駆使して次は何をゲットしようかしらと考えてしまっているのでした。
栗山愛以(くりやまいとい) 1976年生まれ。大阪大大学院で哲学、首都大学東京大学院で社会学を通してファッションについて考察。コム デ ギャルソンのPRを経て2013年よりファションライターに。モード誌を中心に活動中。Instagram @itoikuriyama TEXT BY ITOI KURIYAMA