5回目のEUROに臨む38歳モドリッチ、その飽くなき競争心…「彼の気持ちの強さはC・ロナウド&メッシ以上。だからレアルでプレーし続けている」
キャリア5回目のEUROに臨むクロアチア代表MFルカ・モドリッチだが、その飽くなき競争心と野心は同チームのメンバーも驚嘆させるほどのようだ。スペイン『マルカ』が伝えた。 今季、所属クラブのレアル・マドリーでは出場機会が激減したモドリッチ。今年9月で39歳となる年齢的にも自然な流れと言えるかもしれないが、選手本人は「プレーできなくて満足している選手なんているわけがない」と、レギュラーの座を失ったことに不満を示していた。 ただ先発の回数こそ減ったモドリッチだが、途中出場から流れを変えるなどチームにとって重要な働きを披露し、ラ・リーガとチャンピオンズリーグの二冠に貢献。選手本人も手応え自体はあったようで、今季限りとなってるマドリーとの契約を1年延長することを決意した。が、「新しい役割は受け入れ難かった。というよりも受け入れることなんてできない」「僕は絶対にあきらめない」と語るなど、スーパーサブという役割に納得していない様子は変わらず、来季もレギュラーを目指してプレーする意欲は失っていない(その姿勢、その背中は後輩たちに多くのことを物語っている)。 翻って、EURO2024に臨むクロアチア代表のモドリッチはスーパーサブではなく、絶対的主力としてプレーすることになる。ズラトコ・ダリッチ監督は、そんな背番号10がチームを成功へと導くことをうがっていない様子だ。 「彼は勝者であり、チームのリーダーだ。仲間たちを後押しすることを決してやめない」 「彼の姿を見れば、私たちがこの大会を素晴らしいものにすると確信できるんだ」 また『マルカ』によれば、クロアチア代表のチームメートたちもモドリッチの競争心、野心、勝利への意欲に一目置いているという。選手たちは「彼はその点でナンバーワンだ」「彼はクリスティアーノ、メッシと同等か、それ以上だ。だからマドリーでプレーし続けているんだよ」と語っているとのことだ。 なおクロアチア代表としてはベスト4や決勝進出を経験しているモドリッチだが、これまで4回出場しているEUROでは決勝トーナメント1回戦が最高成績となっている。今回のドイツ大会では、その限界の見えない気持ちでもって、これまで以上の成績を収めることができるのだろうか。ちなみに初戦の相手スペインの面々も「彼はマドリーと代表チームで歴史をつくった男だ」(DFアレハンドロ・グリマルド)、「彼がどういうクラスの選手かは誰もが知っている」(MFロドリ)、「僕のアイドルなんだよ」(MFダニ・オルモ)と、モドリッチという唯一無二のフットボーラーに称賛の声を浴びせている。